第二種電気工事士の資格を保有していて、転職を考えている方は多いのではないでしょうか。しかし、第二種電気工事士に関して以下のような疑問を持つ方も多いでしょう。
- 第二種電気工事士はなぜ人気なのか?
- どのような職種や転職先を目指せるのか?
- 賢く転職するための方法を知りたい
- オススメの転職エージェントを紹介してほしい
本記事では、上記の疑問を解決するための内容や、電気工事士主な転職先、オススメの転職エージェントをご紹介します。第二種電気工事士の資格を保有していて、転職を考えている方は、本記事を参考にしましょう。
目次
第二種電気工事士はなぜ人気があるのか?
最初に紹介するのは、第二種電気工事士が人気である理由です。第二種電気工事士は、電気業界に就職・転職する方に人気を集めています。以下の内容に沿ってご紹介します。
- 資格の合格率が高い
- 幅広く需要がある
- 将来性が高い
それでは順にみていきましょう。
資格の合格率が高い
第2種電気工事士の筆記試験と技能試験の合格率は50%から60%です。電気分野の基本的な内容が出題されることが多いので、電気分野の最初の講座としてオススメです。最初に第二種電気工事士の資格を取得して基礎を取得し、その後さらに第一種電気工事士の資格を取得する人もいます。
幅広く需要がある
第二種電気資格を取得していれば、低圧電気工事を行うことができます。低圧電気工事のみと聞くと範囲が狭いように感じますが、第二種電気工事士の資格でも需要が高く、以下の業種で活用できます。
- 電気工事業界
- ビルメンテナンス業界
- サービスエンジニア業界
第1種電気工事士や消防設備士など、他の資格を取得することで技術者としての価値を高めることができます。第二種電気工事士が多くの人から注目を集めている理由の一つは、有効範囲の広さだけではなく、需要が多いことも挙げられます。
将来性が高い
将来的に電気工事士の仕事が不要になることはないと言えます。現代社会では電気が必要であり、電気機器の数は年々増加しています。そのため低圧電気工事を行う第二種電気工事士は、需要の高い専門資格と言えます。
電気法により、電気事故防止のため有資格者による工事は禁止されています。電気工事士の付加価値の高い仕事は、人工知能の時代に生き残る大きな可能性を秘めていると言えます。
第二種電気工事士の主な転職先と業種
第二種電気工事士の主な転職先や業種には、以下の4つがあります。
- 電気工事士
- ビル設備管理(ビルメンテナンス)
- サービスエンジニア
- 施工管理
どの業種も電気工事に関わる業種ですが、業務の内容や年収の相場は異なります。業種・職種によっては、第二種電気工事士以外にも資格が必要となる場合がありますので、必要に応じて別の資格取得も検討してみると良いでしょう。
電気工事士
電気工事士は、主に小規模な店舗や公営住宅などで屋内外のさまざまな配線工事を扱う職業です。家電製品の設置・撤去や室内コンセントの設置も行っています。
税務署の「平均給与」調査によると、電気工事士の平均年収は300万円から600万円です。日本人の平均年収は約461万円なので、電気工事士の仕事は平均年収よりも高い年収が期待できる仕事と言えます。
ビル設備管理(ビルメンテナンス)
ビル設備管理(ビルメンテナンス)は、主に建物内の設備の点検・交換や緊急事態への対応などを行う業務分野です。建物内の設備を取り扱う仕事のため、第二種電気工事士の資格に加えて「危険物取扱者」や「ボイラー技士」などの資格が必要です。
第二種電気工事士の資格には、開閉器や配電盤などの建物内の低電圧機器の取り扱い、建物内の照明の交換、機器の簡単な修理やメンテナンスが含まれます。これなしでは実行できないタスクが多くあるため、特に必要です。
サービスエンジニア
サービスエンジニアは、安全装置や医療機器などの機械が故障した際に、主に修理を担当します。保守員の仕事に就くには第二種電気資格が必要です。
機械や配線も専門的な技術が必要なため、第二種電気工事士の資格保持者は高く評価されます。年収は扱う機器や会社の規模によって異なります。利益率の高い大手企業を中心に狙うことで年収アップを狙うことができます。
施工管理
施工管理とは、主に建設工事の品質管理、工事の安全管理、施工管理などを含む活動です。工事の管理には電気工事士の資格以外にも「電気工事施工管理技士」の資格が必要です。電気工学の知識だけを持っていても、建設工事はできません。第二種電気工事士などの電気工事士の資格と並行して取得すると、就職や転職の際に有利になり、年収アップも期待できます。
第二種電気工事士の資格で賢く転職するには
第二種電気工事士の資格で賢く転職するためのポイントは以下の3つです。
- 転職サイトや知り合いからの紹介で転職する
- 資格を活かせる業界に転職する
- 他の資格も取得して転職する
それでは、それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
転職サイトや知り合いからの紹介で転職する
転職エージェントを利用すると、インターネット上の求人情報から自分に合った求人を見つけることができます。すぐに仕事が見つからなくても、職場の雰囲気や仕事内容、給与などの相談に乗ってくれます。
求人サイトでは第二種電気工事士の資格を持つ方向けの求人情報も多数掲載しています。電気業界に特化した求人サイトもあるので、一般的な求人サイトと併用すると良いでしょう。
知り合いに電気工事士がいれば、紹介を受けて転職することも可能です。現在、電気工事士不足が叫ばれており、熟練した仕事の価値が高まっています。すでに電気工事士として働いている人が知り合いにいたら、その人から紹介してもらうと転職の可能性が高まります。
資格を活かせる業界に転職する
他の資格取得に実務経験が必要な場合は、第二種電気工事士関連の仕事としての経験が応用できる場合があります。例えば、第一種電気工事士の実務経験には一般電気設備の作業が含まれており、これを第二種電気工事士として実務を行うことができます。
第一種電気工事士の免許取得には3年の実務経験が必要となるため、第二種電気工事士の実務経験を積むことで効率的に免許を取得することができますので、第二種電気工事士の資格を活用すると良いでしょう。
他の資格も取得して転職する
第二種電気工事士と合わせて取得すると役立つ資格を有することで技術者としての価値は高まります。第二種電気工事士とあわせて取得しておくと役立つのは以下の資格です。
- 第一種電気工事士
- 電気工事施工管理技士
- 電験三種
- 消防設備士
- ボイラー技士
- 危険物取扱者
- 第三種冷凍機械責任者
給与面では、その他の資格取得も有利になる場合があります。企業によっては資格を取得するとボーナスがもらえるので、資格を取得すれば年収アップの可能性が高まります。第二種電気工事士の方は、別の資格の取得も検討してみてください。
第二種電気工事士にオススメの転職エージェント
本章では第二種電気工事士にオススメの転職エージェントをご紹介します。技術部門に強い転職サイトは以下の4つです。
- リクルートエージェント
- doda
- マイナビエージェント
- メイテックネクスト
それでは順に紹介していきます。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは日本最大級の求人数と転職支援を誇る全国規模の転職エージェントです。リクルートブランドの信頼により、求職者を企業に紹介する際の営業力が高く評価されています。
2024年2月時点で電気工事士の求人は約3,300件あります。未経験者向けの求人も多数あり、キャリアカウンセラーだからこそ紹介できる非公開案件も加えるとキャリアの幅が広がります。
未経験から異業種への転職を目指す場合、不安はつきものです。業界知識が豊富なキャリアアドバイザーのサポートを受けながら就職活動を進めたいと考えている場合は、リクルートエージェントの利用がオススメです。
*参考 リクルートエージェント
doda
DODA は 2024年12月現在、電気工事士の求人数が最も豊富で、約4,700 件の求人があります。業界・職種未経験者向けの求人も多数みられます。 dodaは「迅速かつ充実したサポート」に定評があり、転職まで忙しいスケジュールを維持したい方にオススメのサービスです。
自分で仕事を探して応募できる「転職サイト」や、仕事の紹介から仕事探しまでアドバイスがもらえる「転職エージェント」のサービスを利用できます。
電気工事士の求人情報を自分で調べたい場合は、まず求人サイトのサービスを利用し、応募や企業との交渉のサポートが必要な場合はエージェント サービスを利用することができます。
*参考 DODA
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、求人数では上記2サービスに及ばないものの、「キャリアアドバイザーのサポートの質」では高く評価されています。
職種ごとに専門エージェントが在籍しているので、電気工事士としてあなたの転職をサポートしてくれるサポートが期待できます。履歴書の書き方や面接対策などのサポートも充実しているので、初めて転職する方や選考が不安な方にもオススメの転職エージェントです。
*参考 マイナビエージェント
メイテックネクスト
メイテックネクストは技術職の転職支援に特化したエージェントサービスです。独占求人や非公開求人も含め、常時10,000件近くの求人を掲載しています。その中で電気工事士の求人は2024年2月時点で約300件となっています。
技術職に特化しているエージェントであるため、職人として活躍している電気工事士に対しての理解度も高いです。電気工事士として転職を進めている方にとって、自分にあった求人を紹介してもらえるのは非常に重要なことです。他のエージェントと比べると求人数は少ないですが、その中から自分にあった求人を探してくれることでしょう。
*参考 メイテックネクスト
職人として活躍の幅を広げるならイベント業界もオススメ!
第二種電気工事士の資格を活用して転職を考えている方にオススメするのは、イベント業界での案件を獲得することです。建設業界の仕事だけではなく、イベント業界の案件を獲得することで収入を上げられます。以下の内容に沿ってご紹介します。
- イベント業界は1年を通して仕事を獲得できる
- イベント業界の仕事を獲得するなら職人BASEがオススメ
それでは順に紹介していきます。
イベント業界は1年を通して仕事を獲得できる
イベント業界ではイベントの開催・運営にあたり、多くの企業が企画・設計から運営までイベントに関わる一連の業務を請け負っています。またイベントの種類としては、展示会やセミナー、カンファレンス、コンサート・ライブ、物産展、フードイベント、スポーツイベントなど、多種多様な形態があります。
そういったイベントを運営していくには、イベント運営の全てを自社の社員だけでまかなうことは難しく、多数の業者の力を借りているのです。そのため、至る所で一年を通してイベントが開催されるため、安定的に案件を獲得できます。
建設現場のように工期の遅れなどが起きにくく、スケジュールを立てやすいという特性も魅力のひとつです。イベント業界に参入し、安定的に仕事を手に入れましょう。
イベント業界の仕事を獲得するなら職人BASEがオススメ
イベント業界の案件を獲得するなら、職人BASEへの登録をオススメします。職人BASEはイベント業界の案件に特化しており、仕事を発注したい法人と案件を獲得したい職人をつなぐプラットフォームです。
施工、テクニカル、運営、制作などイベント分野に携わることができ、LINE上で完結するサービスです。電気工事士に合わせた求人を受け取れるため、案件を見逃す心配がありません。気になる取引先と直接話をしたうえで受発注できるため、安心して利用できます。
*参考 職人BASE
まとめ|第二種電気工事士は活躍の幅が広い!
第二種電気工事士は需要があるため、転職市場では非常に有利になる資格です。転職先の職種はさまざまな業界に及び、活躍の場が非常に広いという特徴があります。
電気工事士の案件をさらに獲得するなら、イベント業界への参入がオススメです。職人BASEでは電気工事士としての経験を活かせる案件も探すことができるので、さらに活躍の場を広げることができるでしょう。