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通訳の平均年収は低い?通訳の仕事内容や年収をあげる方法も紹介

世界はインターネットの発達などによって、ますますグローバル化が進み、言語の異なる人々と交流する機会が増えています。このような環境のなかで、コミュニケーションの円滑化や情報の伝達を実現することが通訳の仕事です。通訳の仕事は年収が安いといわれることもありますが、実際はどうなのでしょうか。

この記事では通訳の仕事内容や平均年収、向いている方の特徴についてご紹介します。通訳が年収をあげる方法についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

 

通訳の仕事とは

 

通訳とは言語が違う国の方と交流や情報交換をするときに、会話をリアルタイムに行うことができるようにする仕事です。コミュニケーションだけではなく、国際会議や商談などさまざまな場面で通訳は活躍しています。

通訳の仕事といっても、具体的に説明できる方は意外と少ないのではないでしょうか。仕事内容や翻訳者との違いについて解説するのでそれぞれ確認しておきましょう。

 

通訳の仕事内容

先ほども説明したように通訳の仕事内容は、使用言語の異なる話者の間でコミュニケーションが取れるように言い換えることです。しかし、単に言葉を言い換えるだけでなく、発言のニュアンスや文化的背景を汲み取ることも大切になります。

通訳の仕方は3種類あって、

  1. 同時通訳
  2. 逐次通訳
  3. ウィスパリング通訳

があります。

 

同時通訳

同時通訳は、発言者の言葉をリアルタイムに聞き手の言語に変換して伝える方法です。会議などの情報が連続してはいってくる場面で、多く使われます。発言を瞬時に通訳するため、判断力と集中力が必要になります。

 

逐次通訳

逐次通訳は、発言者の情報が一区切りしたときに聞き手の言語に変換して伝える方法です。インタビューなどでよく使われていて、発言内容やニュアンスを正確に理解してわかりやすい言葉で相手に伝えることが重要になります。

 

ウィスパリング通訳

ウィスパリング通訳は、発言者の言葉を聞き手にだけ聞こえるように通訳する方法です。会議参加者でひとりだけ言語が異なるときに使われる手法で、会話の流れに置いてかれないようなスピードや集中力が求められます。

通訳の仕事は資格を取得していなくても業務をおこなえますが、資格を持っていることで知識やスキルの証明にもなるため、案件獲得や就職のチャンスが広がることも多いです。

 

通訳者と翻訳者の違いとは

通訳者と翻訳者の違いは、言語を変換する場面と求められるスピードや正確さが異なります。通訳者は会話などの変換をおもな仕事にしていて、口頭での会話やコミュニケーションをとるときの仕事が多いです。

しかし、翻訳者は書面での文書などを変換する仕事になります。通訳者はその場で瞬時に変換することを求められますが、翻訳者は正確な言葉で変換することが重要です。

*参考 通訳とは?平均年収・仕事内容・転職方法を解説!なるにはどうすればいい?|職業ルート

 

通訳の平均年収は低いって本当?

 

通訳の平均年収はおよそ570万円〜600万円といわれていて、年齢や雇用形態、企業の規模や地域によって大きく差があります。扱える言語の種類や数によっても、年収は左右されます。

ほかの職種と比較したとき平均年収は高くなっていて、通訳の年収は低くありません。しかし、知識や経験の少ない20代の平均年収はおよそ340万円〜420万円となっていて、年収が低いといわれる要因になっている可能性もあります。

フリーランスの通訳として働けば、年齢は関係なくなり、自分のスキルや営業力次第で高年収も狙えます。通訳として働きたいけど低年収が気になる方は、フリーランスにチャレンジすることもオススメです。

従業員として働く場合よりも、リスクが大きくなる点は把握しておきましょう。また、通訳の業務だけでなく、みずから案件の獲得や経理業務などをおこなう必要もでてきます。

*参考 通訳の年収を徹底解説!使う言語によって給与は異なる?|比較Plus

*参考 通訳の平均年収【英語・中国語・韓国語・フランス語】

 

通訳に向いている人の特徴

 

通訳の仕事が向いている方の特徴は、

  • 人前で話すことが得意な人
  • 柔軟な対応ができる人
  • 海外の文化が好きな人

です。それぞれ確認して、自分に当てはまる方は通訳にチャレンジすることも検討してみましょう。

 

人前で話すことが得意な人

通訳の仕事は、必然的に人前で会話をすることになります。人前で話すことが苦手で緊張してしまうような方は、通訳の仕事が向いているとはいえません。

コミュニケーションや交流が好きな方にとっては、仕事を通じて多くの会話をする仕事なので通訳が向いています。顧客にとっても通訳者が自信を持って仕事をすることで、安心感にもつながります。

顧客によっては会議やセミナーで通訳を任されることもあって、人前にでる機会は非常に多いです。スポーツ選手や芸能人の通訳ではインタビューを受けることもあるため、通訳の仕事は人前で話すことが得意な方に向いているといえます。

 

柔軟な対応ができる人

通訳はコミュニケーションをサポートする仕事のため、トラブルやイレギュラーな出来事が発生することも多いです。トラブルが起きたときに慌てることなく、柔軟な対応が求められます。

外国の方と交流するときには、言葉だけでなく文化の違いにも気をつける必要もあります。言葉選びや細かいニュアンスの伝え方、未知の用語がでたときの対応など通訳の仕事には多くのスキルが必要です。

事前に相手の言語や文化を勉強しておき、場面に応じて冷静な対応をすることが通訳として活躍するためには大切になります。

 

海外の文化が好きな人

言葉はつねに進化を続けていてあたらしい語句や表現、言い回しが生まれます。これらに対応するためには、普段から海外の文化に興味を持ち、言語の変化や背景を確認することが重要です。

海外の文化を理解し、話し手や聞き手の信頼を得られれば、通訳の仕事もやりやすくなります。通訳の印象が顧客の仕事に影響を与えることもあるため、海外の文化を知ることを苦手としない方には通訳の仕事が向いています。

 

通訳として年収をあげるには

 

通訳として年収をあげるには、

  • 通訳として経験を積む
  • 話せる言語を増やす
  • 転職活動をする
  • 通訳のフリーランスとして働く

といった方法があります。通訳の仕事は高年収も狙えるので、自分にあった方法で年収をあげていきましょう。

 

通訳として経験を積む

通訳として年収をあげるためには、経験を積んで知識やスキルを身につけることがオススメです。経験を積むことでコミュニケーションスキルや翻訳スキルが向上して、仕事の安定感や信頼性につながります。

顧客から継続案件をもらえるようになれば、コミュニケーションコストも減らせるため仕事の不要な手間も減らせます。従業員として働く場合は、年齢や勤続年数が年収に影響を与えることがある点には注意しておきましょう。

 

話せる言語を増やす

通訳として業務の幅を広げるために、話せる言語を増やすことも年収アップのためにはオススメです。複数の言語を喋れる方限定で受注できる案件も存在するため、あたらしい言語を習得することも年収アップにつながります。

話せる言語を増やすときは、覚えようとしている言語に需要があるかの見極めも重要です。自分の得意としている分野の市場やトレンドを確認してから、言語を習得するようにしましょう。

 

転職活動をする

通訳としてもっともはやく年収をあげる方法は、転職活動をおこない条件のいい企業に転職することです。

昇給額を年齢や経験年数で判断することも日本の企業では多くあるため、もともと従業員に対して高い給料をだしている企業の方が年収は高くなりやすいです。いまの企業と転職先の企業の平均年収を比較してから、転職を検討しましょう。

転職をおこなうときはいままでの通訳としての実績や得意としている分野をアピールすることが重要です。自身のキャリアプランをみつめなおして、希望を実現できる可能性が高い転職先を選択することがオススメです。

 

通訳のフリーランスとして働く

フリーランスになることはリスクもありますが、成功すれば一気に高年収を目指せます。仕事を一緒におこなう仲間や取引先を自由に選べる点もメリットで、働き方や労働時間も自分で決めることが可能です。

フリーランスとして働くことの注意点としては、安定した収入が得られなかったり、通訳以外の業務をおこなったりする必要もでてくることです。営業活動や経理業務といった通訳以外の業務が増えることは覚悟しておきましょう。

個人事業主になる前に人脈や見込み顧客を作っておくことも重要で、勢いだけでフリーランスになることはあまりオススメできません。デメリットが大きい分、やりがいや自由な働き方は可能になります。

収入面で見ても、通訳として高年収をもらっている方は、フリーランスとして働いていることが多いです。自分のリスクを把握して、案件を獲得できる見込みがついたらぜひチャレンジしてみましょう。

 

通訳としてイベント業界の案件を獲得してみよう

 

通訳の仕事はビジネスシーンだけでなく、イベント業界の案件もオススメです。新型コロナウイルスが5類に引き下げられたことで、オフラインイベントやハイブリッドイベントの開催が増えていて通訳の案件も増えています。

イベント会場内でも外国人の参加が増えているため、通訳の仕事は需要があります。イベント業界の仕事は、日数が決められていてスケジュールをたてやすい点がメリットです。案件を獲得できれば単価が高いことも多いため、注目されています。

ほかの通訳と一緒に仕事をすることもあるため、知識や技術を交換したり別の案件につなげたりすることも可能です。違う業種のスタッフも多くいるため、イベント業界の案件を通じてあたらしいつながりが生まれることもあります。

プラットフォームの「職人BASE」では、通訳のスキルを活かせるイベント業界の案件を探すことが可能です。通訳としての実務経験やスキルはプラットフォームやマッチングサイトでも、プロフィールに記載できるので案件を獲得しやすくなります。

*参考 職人BASE

 

まとめ|通訳の仕事でも高年収は狙える

 

この記事では通訳の仕事内容や平均年収、向いている方の特徴についてご紹介しました。通訳の仕事は、言語の壁を越えてコミュニケーションを可能にしてさまざまなシーンで活躍できます。

経験を積めば、ほかの職種と比べて年収も高くなることが多いため、外国の言葉や文化に興味のある方はぜひチャレンジしてみましょう。

年収をあげるためにも業務を通じて経験を増やしたり、あらたな言語を学んだりして自分の理想とするキャリアを形成していきましょう。イベント業界の案件は、通訳として受注できれば、高単価と実務経験を両立できるのでオススメです。

この記事を編集した人

職人BASE ライター

職人BASE 編集部

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