職人BASE

通訳の転職に役立つ資格をご紹介!フリーランス通訳になれる可能性も

通訳の仕事は、言語の壁を越えてコミュニケーションを円滑にする重要な役割を果たしています。通訳としての実力を証明して転職したりフリーランスを目指したりするには、資格を取得することがオススメです。

この記事では通訳の仕事内容や向いている方の特徴、転職に役立つ資格についてご紹介します。フリーランスの通訳を目指す方法や案件を獲得する方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

通訳の仕事とは

 

通訳とは、言語の異なる方のコミュニケーションをサポートするため、会話内容を聞き手の言語に訳して伝える仕事です。仕事内容や年収、通訳になるための方法や必要な資格について解説していきます。

 

通訳の仕事内容

通訳の仕事は、ビジネスシーンや国際会議などさまざまな場面で活躍できます。大きく分別すると、

  • 同時通訳
  • 逐次通訳
  • ウィスパリング通訳

の3種類に分けることが可能です。

同時通訳はリアルタイムで通訳をおこなう方法で、逐次通訳は発言が一区切りしたときに通訳をおこないます。シーンや場面に応じて使い分けることが多く、国際会議では同時通訳、商談やインタビューでは逐次通訳が使われることも多いです。

ウィスパリング通訳は発言者の言葉を聞き手にだけ伝える方法で、会議参加者でひとりだけ言語が違う場合などに使用されます。

 

通訳の年収は?

通訳の平均年収は570万円〜600万円といわれていますが年齢や地域、企業規模によって大きく変わります。フリーランスの通訳には年収1,000万円以上稼いでいる方もいるので、スキルや営業力によっては高年収も狙える仕事です。

副業としている方もいて、通訳としてスキルや経験を身につければ幅広い働き方が可能になります。

*参考 通訳の年収を徹底解説!使う言語によって給与は異なる?|比較Plus

 

通訳になるには

通訳になるために語学力はもちろん必要ですが、聞いたことを瞬時に訳すスキルも必要です。ほかにも海外の文化に詳しくなることも重要で、会話の細かいニュアンスや背景を聞き手に伝えることが可能になります。

通訳に関する知識やスキルを身につけたあとは、養成スクールで学んでからエージェントに登録することが一般的な通訳になる方法です。養成スクールには通わずに通訳になる方もいますが、基礎力を身につけるために養成スクールを利用することがオススメです。

 

通訳に必要な資格

通訳として働くために、公的な資格はとくに必要ありません。語学力や通訳としてのスキルを身につけていれば、だれでも業務をおこなうことは可能です。

しかし、案件を獲得したり転職をしたりするときには通訳に関する資格があれば、知識やスキルの証明になるため有利になります。通訳の転職に役立つ資格もご紹介するので、あわせて確認しておきましょう。

 

通訳の仕事が向いている人の特徴

 

通訳の仕事が向いている方の特徴は、

  • コミュニケーション能力がある人
  • 責任感が強い人
  • 人前にでることが苦手でない人
  • 外国の文化や習慣に詳しい人

といったものがあります。それぞれ解説するので、自分にあてはまる特徴がある方は通訳の仕事にチャレンジしてみましょう。

 

コミュニケーション能力がある人

通訳の仕事は人の会話や交流をサポートする仕事のため、コミュニケーション能力が求められます。クライアントとの相性が悪いと継続して案件をもらえなくなってしまうため、だれとでもコミュニケーションを取れる方は案件を獲得しやすいです。

また、会話だけでなく話し手や聞き手の表情などを観察して、細かな気遣いや異文化への理解ができると優秀な通訳になれます。普段からコミュニケーション能力を高めて、通訳の業務に活かすことがオススメです。

 

責任感が強い人

通訳をおこなう場面は、商談や会議などクライアントにとって重要なシーンであることが多いです。うまく通訳できないことでクライアントの業務に影響を与えないように、責任感が求められます。

普段からスキルアップをこころがけたり業務の前には準備をおこなったりと、うまく通訳をおこなうには向上心が必要です。専門的な分野の通訳をおこなうときは、事前に専門用語を覚えておくようにしましょう。

 

人前にでることが苦手でない人

通訳の仕事はインタビューやセミナーなどの業務で、人前にでて会話することも少なくありません。通訳としてのスキルはあっても、大勢の前で喋ることが苦手な方は本来の能力が発揮できなくなってしまいます。

クライアントにとっても自信をもって業務をおこなってくれる通訳の方が、信頼できるので安心して依頼することが可能になります。通訳を仕事にする場合は、人前にでることが多い点は理解しておきましょう。

 

外国の文化や習慣に詳しい人

文化や習慣は常に変化していて、あたらしい常識や表現が次々と生まれています。言葉も同様に変わっていくため、通訳の仕事はそういった変化を確認して把握しておくことが大切です。

日本においては問題ない言い回しや表現が、クライアントや相手側の国ではタブーになっていることもあります。事前にそういった情報を把握しておき、クライアントや相手に不快な思いをさせないようにしましょう。

*参考 通訳者に向いている人・向いていない人とは?|TMJJapan

 

通訳の転職に役立つ資格

 

通訳の転職に役立つ資格は、

  • TOEIC
  • ビジネス通訳検定
  • 通訳案内士
  • 中国語検定

などがあります。複数の資格を取得すると転職市場で価値があがるため、時間に余裕のある方は多くの資格取得にチャレンジしてみましょう。

 

TOEIC

TOEICは、英語のコミュニケーション能力を測る国際的な試験です。一般的な資格とは異なり合格ではなく、990点の試験のうち獲得した点数によって周囲から評価されます。

受験者のレベルによって問題や試験内容が変わることはなく、すべての受験者が同じ試験を受けます。通訳としてTOEICの点数をアピールするには、900点がひとつの目安です。

低い点数を履歴書に載せてしまうと面接官に悪い印象を与えてしまうこともあるため、しっかりと高得点を取得してから載せるようにしましょう。

*参考 【公式】TOEIC Program|IIBC

 

ビジネス通訳検定

ビジネス通訳検定(TOBIS)は、ビジネスシーンにおける通訳力を測定する試験です。試験は1級から4級にわかれていて、自分の実力にあわせて受験できます。2級から4級は逐次通訳試験がおこなわれ、1級は同時通訳試験によって合否が決められます。

通訳として働くためには、2級以上を取得していることが望ましいです。1級を受験するためには、2年以内に2級を取得していることが条件になる点は注意しておきましょう。

言語だけでなく一般知識やビジネス知識を身につけているかも合格基準になっているため、合格できれば通訳としての総合力をアピールできる資格です。

*参考 TOBIS ビジネス通訳検定

 

通訳案内士

通訳案内士は訪日外国人に観光地を案内しながら、日本の文化や伝統などを顧客に伝える能力を測る資格になります。2018年の通訳案内士法が改正されるまで業務をおこなうには資格の取得は必須でしたが、現在では資格がなくても業務をおこなえます。

しかし、通訳案内士としてのスキルを証明できる資格になっていて、自身でおこなえる業務が幅広いことを相手に伝えられるため有利に転職をすすめることが可能です。通訳案内士は国家資格にもなっているので、取得を目指してみましょう。

*参考 全国通訳案内士試験概要

 

中国語検定

中国語検定は、中国語の翻訳能力を測る試験です。準4級から1級に試験はわかれていて、通訳としての能力を証明するには、準1級の合格が必要になります。

中国語の需要はこれからますます高まっていくことが予想され、英語の資格とあわせて取得できれば複数の言語を通訳できることの証明になります。

*参考 中国語検定試験

 

資格を取得すれば転職だけでなくフリーランスも目指せる?

 

フリーランスの通訳を目指すには、資格を取得することで有利に営業をすすめることが可能です。基本的に通訳の仕事は従業員としての募集よりもフリーランスとしての募集が多いため、案件を獲得できる営業力やコミュニケーション能力が必要になります。

案件を獲得するときには資格を取得していることが、通訳としての能力の証明になるため案件を獲得しやすくなります。人脈や実績が少ない方は、クラウドソーシングやマッチングサイト、エージェントなどを利用することも検討してみましょう。

また、いきなりフリーランスになるのではなく、まずは副業として通訳の仕事をはじめることもオススメです。フリーランスの通訳は収入が安定しないため、安定した職業と組み合わせると収入を減らさずに通訳としての経験を積めます。

 

フリーランスの通訳はイベント業界の案件を獲得してみよう

 

通訳の仕事はビジネスシーンだけでなく、イベント業界の案件もオススメです。新型コロナウイルスが5類に引き下げられたことで、オフラインイベントやハイブリッドイベントの開催が増えていて、フリーランスの通訳に対する案件も増えています。

イベント会場内では外国人の参加が増えているため、通訳の仕事は需要があります。イベント業界の仕事は、日数が決められていてスケジュールをたてやすい点がメリットです。案件を獲得できれば単価が高いことも多いため、注目されています。

ほかの通訳と一緒に仕事をすることもあるため、知識や技術を交換したり別の案件につなげたりすることも可能です。違う業種のスタッフも多くいるため、イベント業界の案件を通じてあたらしいつながりが生まれることもあります。

プラットフォームの「職人BASE」では、フリーランスの通訳が活躍できるイベント業界の案件を探すことが可能です。通訳としての実務経験やスキルはプラットフォームやマッチングサイトでも、プロフィールに記載できるため案件を獲得しやすくなります。

*参考 職人BASE

 

まとめ|通訳の資格を取得すれば転職や独立するときに役立つ

 

この記事では通訳の仕事内容や向いている方の特徴、転職に役立つ資格についてご紹介しました。コミュニケーション能力や語学力、専門知識など幅広い能力を求められますがやりがいの大きい仕事です。

多くの案件を受注できれば、フリーランスや独立も目指せるので向いている人の特徴があてはまる方はチャレンジしてみましょう。今後も通訳の仕事の需要はますます広がっていき、高収入も狙えるため通訳としてのキャリアも築いていきましょう。

資格を取得しておけば、転職やフリーランスとして案件を獲得するときに有利になります。イベント業界での仕事は単価も高く、スケジュールが組みやすいため安定した収入をもらえます。

プラットフォームの「職人BASE」を利用して、イベント業界の案件にもチャレンジしましょう。

この記事を編集した人

職人BASE ライター

職人BASE 編集部

職人BASEブログは、職人とイベント業界をつなぐ「職人BASE」が運営する、職人さんの案件獲得や企業様の人事採用に関するコンテンツをお届けするメディアです。

\ 記事をシェアする /