グラフィックデザイナーへの転職を検討している方の中には、以下の点について知りたいと思っている人が多いかもしれません。
- グラフィックデザイナーに向いている性格
- 必要な能力
- グラフィックデザイナーになるために役立つ資格
- 独学の可否
- グラフィックデザイナーの案件獲得方法
本記事では、多くの方が抱えているであろう疑問を解消します。継続的に案件を獲得できるサービスの紹介もするので、グラフィックデザイナーに興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
目次
グラフィックデザイナーはやめといた方が良い?向いている人の特徴とは
最初に紹介するのは、グラフィックデザイナーに向いている人の特徴です。自身に当てはまればグラフィックデザイナーへの転職を考えてみてもよいかもしれません。以下の内容に沿って紹介します。
- 我慢強い人
- 好奇心旺盛な人
- 流行に敏感な人
- 美的感性がある人
- 意思疎通能力がある人
それでは順に見ていきましょう。
我慢強い人
依頼者に提出した制作物が一発で合格することはめったにありません。とくにグラフィックデザイナーに転職したばかりの頃は、何度も訂正が必要になることが少なくありません。
自信がある提出物に対して否定的な意見が出ることもあるでしょう。否定的な意見に対して落ち込んでいてはグラフィックデザイナーを続けることは困難です。グラフィックデザイナーを続けるためには、粘り強く対応できる能力が求められます。
好奇心旺盛な人
旺盛な好奇心は、グラフィックデザイナーだけではなくクリエイティブ職全般に求められます。仕事と直接関係がなさそうな事柄についても、興味を持つことによって仕事に良い影響を及ぼすことがあります。
グラフィックデザイナーは依頼者からの要望を形にする仕事です。価値の高い作業を行うためには、依頼者に新たな表現手段を提案することが重要となります。旺盛な好奇心は、新しい表現手段を生み出す原動力となります。
トレンドに敏感な人
流行に敏感であることもグラフィックデザイナーには必要です。制作物には流行を取り入れる必要があります。40代女性向けの商品パッケージの制作依頼では、40代女性の流行に合うデザインが求められるでしょう。
流行の情報収集には、日頃からSNSや雑誌などに目を通して流行を捉える必要があります。捉えた流行をデザインに活かすことで、依頼者が求めるものに近づけるでしょう。
美的感性がある人
グラフィックデザイナーの仕事は、人々の目を引く成果物を残すことです。人々の目を引くデザインを生み出すためには、依頼者の要望に応える力に加えて、デザイナーが持つ独自の視点や個性が反映される「美的感性」も必要です。
美的感性はすぐに身に付くものではありませんが、日頃からさまざまなデザインに注目する習慣をつけておくべきでしょう。魅力的なデザインや仕事で使えそうなデザインがあれば写真を撮るなどして、デザインの引き出しを増やすとよいでしょう。
定期的にデザインを集めることで、デザインを分類し分析できます。自分なりの「良いもの、美しいもの」を分類し分析することで、デザインするときによいアイデアが思い浮かびやすくなるでしょう。
意思疎通能力がある人
グラフィックデザイナーは一人で黙々と取り組む印象がありますが、意思疎通能力も必要な資質です。
- 依頼者へのヒアリング
- 制作チーム内でのやり取り
- 成果物のプレゼンテーション
などの場面で意思疎通能力が求められます。
優れたものを作り上げても、制作の意図が依頼者に伝わらなければ成果物として認識されません。依頼者が求めていることを引き出す能力や、自分の持つ良さを「良い」と伝えられる力も、意思疎通能力から生まれます。
グラフィックデザイナーになるのに必要な能力は?
次に紹介するのは、グラフィックデザイナーに必要となる能力です。能力をすぐに身に付けることは難しいですが、転職を目指している方はグラフィックデザイナーにどのような能力が必要か把握しておきましょう。以下の内容に沿って紹介します。
- デザイン能力
- ソフトウエア能力
- 意思疎通能力
- ウェブマーケティング能力
それでは順に見ていきましょう。
デザイン能力
グラフィックデザイナーに求められるのはデザイン能力です。新商品の広告ポスターをデザインするとき、見る人に商品の特徴や良さを伝えて「買いたい」と思わせるためには、訴求力の高いデザイン能力が必要です。
デザイン能力には、
- 写真やイラストなどの構成を決める「レイアウト」
- 最適な配色技法を理解する「色彩」
- 文字の大きさや行間を考慮しながら読みやすいフォントを選択、配置する「タイポグラフィー」
などがあります。
デザイン力はそれぞれのセンスと思われがちですが、実際にはデザインの基礎や理論をしっかりと学ぶことで、グラフィックデザイナーとしての能力を伸ばせます。デザイン能力を身に付けて、依頼者が求める成果物を作れるようになりましょう。
ソフトウエア能力
グラフィックデザイナーはソフトウエアを使用してデザインを行います。ソフトをスムーズに使いこなせることで、グラフィックデザイナーとしての第一歩を踏み出せます。
- ポスター
- 商品のパッケージ
- ロゴマーク
などのデザインはソフトウエアを使用するため、未経験の方は必ずマスターしておきましょう。
意思疎通能力
グラフィックデザイナーといえば、パソコンに向かってひとりで作業するイメージがあるかもしれませんが、実際はディレクターやコピーライターなど、ほかのスタッフとのチームでひとつの作品を作り上げる仕事です。
周囲と意思疎通が図れれば、依頼者の意図を勘違いしたり独りよがりの作品になったりすることはなくなるでしょう。さまざまな立場の人と意思疎通を行うことがグラフィックデザイナーとしての重要な能力となります。
ウェブマーケティング能力
ウェブマーケティングとは、ウェブ上に多くのユーザーを集客し、自社のサービスや商品の購入につなげる施策を行うことです。集客の代表的な手段としては、検索エンジン対策であるSEOが有名です。
現在は多くの人が日常的にインターネットを利用しているため、ウェブ上でより多くのユーザーにアピールできるウェブマーケティングの重要性はますます高まっています。未経験からグラフィックデザイナーを目指す場合にウェブマーケティング能力を身に付けておけば、ウェブ系の制作会社などに就職できる可能性が高まるかもしれません。
大きなキャンペーンや広告展開の場合には、商品パッケージやポスター等の印刷物のデザインとウェブデザインや企画を連動させることが多くあります。ウェブマーケティング能力を持ったグラフィックデザイナーは、活躍できる場がより広がるでしょう。
グラフィックデザイナーに役立つ資格一覧
次に紹介するのは、グラフィックデザイナーになるために役立つ資格です。以下の内容に沿って紹介します。
- Photoshopクリエイター
- Ilustratorクリエイター
- DTPエキスパート
- 色彩検定
それでは順に見ていきましょう。
Photoshopクリエイター
Adobeが提供する有名なソフトウエア「Photoshop」の使い方に長けた人に与えられる資格であり、仕事で役立てられる能力を証明するものとして利用されます。試験はエキスパートとスタンダードに分かれており、自身の学習速度に合わせて段階的に選択できる点が特徴です。
エキスパートを取得すればより専門的な能力を持つことが証明できるため、グラフィックデザイナーとしての仕事を得やすくなります。スタンダードでも試験における実技問題と実践的な課題をクリアした人材として見てもらえるので、未経験者よりも有利に転職を進められるでしょう。
Photoshopはグラフィックデザイナーの仕事に必須のソフトウエアであるため、資格取得のために勉強することをおすすめします。仕事が始まってから使用方法を教えてもらうことは難しいかもしれません。自分でソフトを操作できることが重要です。
Ilustratorクリエイター
「Illustrator」はAdobeの優良ソフトであり、Ilustratorクリエイターを取得していれば転職の際に自身をアピールする一助になります。就職先がIllustratorを使用する職場であれば、積極的に学習し、資格取得を目指しましょう。
試験にはエキスパートとスタンダードの2種類があり、自分の実力に合わせて受験できます。試験ではIllustratorに関する実践的な能力が求められるため、資格取得のための勉強も実際にソフトを使用する際に役立つでしょう。
Illustratorはグラフィックデザイナーにとって基本的なソフトであり、自在に操作できるようになっておくことが重要です。
DTPエキスパート
DTPエキスパートは「良い印刷物を作る」ための資格であり、DTPの制作技術や知識が身につくため、この資格を持っていれば印刷関連の仕事で重宝されます。ウェブ系の仕事を受けながら、印刷業界に手を広げたい人にもおすすめの資格です。
将来的にDTPの能力が役立つ可能性があるなら、事前に資格取得しておくことでスムーズに仕事を手に入れられるかもしれません。レイアウトや色のバランスなどを理解する必要があり、試験勉強により実務的な感覚を得られます。
本資格の学習経験は、より正確で仕事に生かしやすい能力の習得にもつながり、経歴に記載することも可能です。転職活動中に自身の印象を強く残せるため、興味があれば取得を検討してみてください。
色彩検定
色彩検定は、色彩に関する感覚や知識のプロフェッショナルであることを証明する資格です。理論に基づき色を扱う能力が問われるため、実務的な能力を身に付けることが可能です。
自身の感性に頼るよりも、確立された知識を用いて色を使用することで、仕事の成果を高められます。グラフィックデザイナーとして働く際には、色彩検定の学習が役立つでしょう。
試験は1~3級と色彩多様性に関するUC級の4つがあります。プロの仕事で注目される1級を取得したり、初歩的な3級から取得したりするなど、自身のスタイルに合わせた級の取得が可能です。
試験ではアイデアやセンスといった不確定な要素ではなく、試験勉強で培った知識と技術が問われます。公式テキストなどを利用すれば未経験でも合格に近づけるため、取得を目指す場合は勉強して必要な能力を磨きましょう。
*参考 色彩検定
資格を独学で取得するための勉強法
次に紹介するのは、独学で資格を取得するための勉強法です。以下の内容に沿って紹介します。
- 資格試験の内容を確認し対策する
- 各資格の取得にかかる費用と時間
それでは順に見ていきましょう。
資格試験の内容を確認し対策する
資格取得に向けての第一歩として、まずは資格試験の内容を確認しましょう。試験内容を確認し、独学または専門講座で学習を進めていきます。学習内容と勉強に充てられる時間を考慮し、受験予定日を決めます。基本的には申込期限が設定されているので、確認のうえ余裕を持って申し込みをしましょう。
各資格の取得にかかる費用と時間
資格取得には、以下のような費用がかかります。
- 受験料
- テキスト代
- 講座代 など
受験料や講座代は試験によって異なるため、公式サイトなどで事前に確認しましょう。市販のテキストを活用して独学する方もいます。自身の予算と試験の難易度などに合わせて決めましょう。
学習にかかる時間も確認しておく必要があります。1日や1週間で学習できる時間の目安を算出し、合格までに必要な学習時間を計算しましょう。余裕があれば問題集などにも取り組んでみてください。確実に合格できる状態をつくることがおすすめです。
転職して案件を獲得するなら職人BASEがおすすめ
最後に紹介するのは、案件を獲得するために利用できるサービス「職人BASE」です。以下の内容に沿って紹介します。
- 職人BASEとは
- グラフィックデザイナーの案件を1年通して獲得できる
それでは順に紹介します。
職人BASEとは
職人BASEはイベント業界の仕事に特化し、業務を発注したいイベント業者と、業務を受注したい職人とをつなぐサービスです。新規のアプリインストールなどが必要なく、LINEを利用したやり取りで、案件を獲得できます。
*参考 職人BASE
グラフィックデザイナーの案件を獲得できる
職人BASEは受注したい職種の案件が入ると通知を受けられるため、見逃す心配はありません。
イベントは全国各地で1年を通して行われるため、案件があれば安定的に仕事が入ってきます。グラフィックデザイナーになったらすぐに登録してみてください。
まとめ|資格を取得してグラフィックデザイナーに転職しよう
グラフィックデザイナーになるためには、資格の取得がおすすめです。資格取得に向けた試験勉強は実務で役立つものが多く、知識も深まります。
勉強する際は試験内容を確認して、効率的に行うことが重要です。資格を取得してグラフィックデザイナーに転職したら、安定的に案件を獲得できる職人BASEに登録しましょう。