イベントプランナーへの転職を考えている方の中には、以下のようなことを知りたいと思っている方が多いのではないでしょうか。
- イベントプランナーはどのような仕事か知りたい
- イベントプランナーの年収と将来性について知りたい
- イベントプランナー向きの特徴や能力を知りたい
- 大手企業に属するイベントプランナーの平均年収を知りたい
- イベントプランナーになった後、どのように案件を獲得したらいいか知りたい
本記事では、イベントプランナーへの転職を検討している方に役立つ情報を紹介します。是非参考にしてください。
目次
イベントプランナーとはどのような仕事なのか
まず最初に紹介するのは、イベントプランナーはどのような仕事をしているのかです。転職を考えている方は、気になる内容でしょう。以下の内容に沿って紹介します。
- イベントプランナーとは
- イベントプランナーに将来性はあるの?
- イベントプランナーはどのような仕事をしているのか
- イベントプランナーのやりがいと難しさ
それでは順に紹介します。
イベントプランナーとは
業務内容は、イベントの企画や提案、準備、運営などです。コーディネーターやプロデューサーなどと呼ばれる職種もあります。プランナーのリーダー的な存在を指す場合や、プランナーと同様な仕事内容を指す場合もあります。
イベントと言われて真っ先に思い浮かぶのが、スポーツや音楽、文化、飲食、芸能、ファッションなどのジャンルで、一般の方々が参加するイベントですよね。しかし実際は、展示会やセミナー、プロモーション、社内イベントのようなビジネス系のイベントもあります。
各地の祭りや行事、子供向けのイベント、政治や学術分野のイベントなども含まれるため、活躍できる場は全国各地に広がっています。
イベントプランナーに将来性はあるの?
イベント会社ぴあによる「ライブ・エンターテインメント市場規模推移予測」では、2010年から10年で市場規模は約2倍に拡大したとされています。
コロナ禍でイベント市場が大きく落ち込んだものの、2023年には回復の傾向が見られます。今後はゆるやかな拡大傾向が続くと予想され、将来性が見込まれます。
イベントプランナーはどのような仕事をしているのか
イベントプランナーの仕事内容を以下に詳しく説明します。
イベントの企画
企画は、企業から依頼を受けてイベントの企画を行ったり、ゼロからイベントを作り上げたりすることです。アイディアが要求されるほか、現代の需要や流行を捉えた上で、対応する必要があります。
イベントの提案
イベントの提案は、作成したイベントを企業や自治体へ提案する営業活動です。他のイベント会社との競争で受注を得ることもあります。
集客
集客はイベントの収益や成果を上げるために重要な仕事です。集客方法としては、販促物の作成や広告、メール、各種プロモーションなどの手段があります。有料イベントの場合、価格設定も重要です。
開催準備
イベントの期日までに必要な準備を行います。会場の手配、人員の配置、スケジューリング、資材の調達など、多岐にわたる業務があります。
運営管理
イベント当日は事務局として全体の進行・管理を行います。予期せぬ事態が発生したときの対応も重要な仕事です。
以上のように、多岐にわたる業務をこなす必要があります。
大企業では分業体制となりますが、小規模なイベントの開催や中小企業の場合、すべての業務を担当することもあります。週末開催のイベントも多いので、休日出勤が増える傾向があります。
イベントプランナーのやりがいと難しさ
仕事内容は日々新たな体験ができる刺激的なものです。自身のアイデアを生かして企画したイベントに、多くの人が集まったり、盛り上がったりすると大きな喜びを感じるでしょう。
「時間消費」を演出することも仕事であり、限られた時間の中で参加者に「楽しい」「感動的」「ためになる」など、時間を費やすだけの価値がある体験を提供できることが仕事のやりがいと言えるでしょう。
しかし、難しさもあります。イベントの企画が思うように進まないときや、売り込みに苦労すること、集客に力を注ぐことなどが挑戦となる場面と言えます。
華やかなイベントでも、準備作業は地道なものが多く、当日のあらゆる場面を想定して、綿密に準備をする必要があります。仕事量は多く、責任も大きいです。
イベントプランナー向きの人・必要な能力8選
次に紹介するのは、イベントプランナー向きの人の特徴や必要な能力です。転職しようと考えている方は、ぜひ確認してみてください。本章では以下の8つを紹介します。
- 好奇心旺盛でアイディアがある
- 専門的な知識がある
- 高い分析能力
- フレキシビリティ
- 指導力がある
- 高いコミュニケーション能力
- 強い使命感
- 体力がある
それでは順に紹介します。
好奇心旺盛でアイディアがある
イベントプランナーとして必要な能力は、好奇心を持ちながら目新しい提案を出し続ける能力です。どのようなイベントが楽しいかということを、自分の直感ではなく参加者の視点で考えられることが良いイベントプランナーと言えるでしょう。
そのためには、自身もさまざまなイベントに参加してみたり、書籍やニュースから新しい知識・情報を吸収し続けて、常に提案の種を持っておくことが重要です。
専門的な知識がある
イベントに関する専門知識が豊富であると、クライアントから信頼されます。必要な知識には、以下のようなものがあります。
- マーケティングの知識
- 広告や印刷物に対する知識
- 音響・照明・映像等に関する知識
これらの知識はすぐに体得するものではありませんが、勉強や経験を積むことで自分のものにできます。信頼されたいという人は、知識面も強化しましょう。
高い分析能力
要求される能力として、分析能力があります。イベントを企画する際には市場の動向やユーザーニーズを捉えて提案する必要があるからです。
市場の動向を理解せず、「自分的に良さそうだから」という理由でイベントを企画するのではなく、論理的な思考を通して市場分析をし、成功の見通しを立てなければなりません。
クライアントの強みを最大限に活かしたイベントを開催するためには、マーケティングに関する知識と分析能力を活かして企画・運営を行う必要があります。
フレキシビリティ
フレキシビリティも必要です。企画の提案をするためにもフレキシビリティが必要ですが、イベントプランナーとして活躍するには柔軟な対応能力も必要です。
現場やクライアントから急な呼び出しをされたり、企画を変更するように要求されるケースもあります。イベントの準備や運営中にトラブルが発生した際には、柔軟に対応できる力が求められます。
指導力がある
活動する上では、指導力が求められます。イベントを運営するにあたっては、多くの関係者やスタッフを一元管理し、指導する力が求められるからです。
全体の進捗を管理するという意味でも、リーダーとしての役割が求められることが想定されます。後述のコミュニケーションスキルにも通じるポイントですが、多くの人間が関わるイベント企画においては、チームワークを重視したリーダーシップが発揮できることが重要視されます。
高いコミュニケーション能力
イベント運営においては、さまざまな人と円滑にコミュニケーションをとる必要があるため、高いコミュニケーション能力が必要になります。イベントの準備、運営までの進行を把握するためにも、コミュニケーションは必須です。
各所に正確な指示を伝達するためにもコミュニケーションスキルは重要です。イベントプランナーは、イベント企画のプレゼンテーションを通して、コンペを実施することもあります。相手のニーズを理解し、提案の良さを伝える力が必要と言えるでしょう。
強い使命感
強い使命感も求められます。イベントは企画から運営まで、長期にわたって関与する必要があります。トラブルが発生したとしても、計画を最後までやり遂げる力が重要であり、問題解決能力も必要となります。
仮にトラブルが発生したとしても、関係者と協力して問題を解決し、最後まで企画を実施する力が求められます。責任感を持ち、トラブルに対応し、イベントを成功させる力が求められます。
体力がある
働くには、体力も必要です。「イベントプランナーは多忙な職業である」ということが挙げられるからです。
イベントは休日に開催されることが多いほか、クライアントや急に現場からの呼び出しがかかること、設営準備などで徹夜で働く場合もあり、体力が必要となるでしょう。体力があって、自分なりに息抜きができる人であれば、向いていると考えられます。
イベントプランナーが所属する大手企業の年収
次に紹介するのは、イベントプランナーが所属している大手企業の年収を紹介します。以下の企業の平均年収を紹介します。
- 博報堂
- 電通グループ
- ADK
収入をどれだけ得られるかは、転職の基準となるでしょう。それでは順に紹介します。年収は2019年現在の各社有価証券報告書を基にしています。
博報堂の平均年収
博報堂の平均年収は1,064万円です。
業界第2位の広告代理店であり、子会社である博報堂プロダクツではイベントの企画運営を専門に行っています。
電通グループの平均年収
電通グループの平均年収は1,179万円です。
日本最大手、世界規模では5位の広告代理店で、電通ライブというイベント・スペース専業社があります。
ADKの平均年収
ADK(アサツーディ・ケイ)の平均年収は756万円です。
博報堂や電通と比べると年収は多少低くなりますが、アニメコンテンツに力を入れていることが特徴で、近年売上を上げている企業です。
今後イベントプランナーで必要となるスキル
次に紹介するのは、イベントプランナーで今後必要になるスキルです。以下の内容に沿って紹介します。
- スマートフォンの普及でマーケティングも変化
- SNS活用がイベントプランナーの強みになる
スマートフォンの普及でマーケティングも変化
近年ではSNSを活用した「イベントマーケティング」が新たなスキルとして求められています。IT分野の発展とスマートフォンの普及に伴い、インターネット利用者は各世代で増加中です。
宣伝広告料もインターネット広告が、今まで有力だったテレビを抜いています。今ではインターネットを活用した宣伝は、チラシなどの物理的な広告の合計を上回る勢いです。イベント業界でもソーシャル分野のイベントマーケティングに注目しています。
SNS活用がイベントプランナーの強みになる
SNSを用いたイベントとの連動や集客効果を狙う動きが活発化しているイベント業界では、ソーシャル分野の知識やデジタルマーケティングのスキルがイベントプランナーの新たな強みとなります。
これらはさまざまな分野で重宝されるスキルであるため、習得しておけばキャリアアップにつながるでしょう。
普段から自身でもSNSを使用することがイベントプランナーの仕事に有効であり、ユーザーが何に対して興味があるのかを知る手がかりとして企画にも活用できます。
イベントプランナーになったら職人BASEへの登録がおすすめ
最後に紹介するのは、イベントプランナーに転職した後に、案件を獲得できる「職人BASE」です。以下の内容に沿って紹介します。
- 職人BASEとは?
- イベントに特化しているため案件が豊富
それでは順に紹介します。
職人BASEとは?
職人BASEとは、イベント業界に特化し、案件を発注したいイベント会社と案件を受注したい職人がマッチングできるサービスです。新たなアプリのダウンロードが必要なく、LINE上でやり取りが完結します。
イベントに特化しているため案件が豊富
イベントは1年を通して、全国各地で開催されています。イベントに関する案件が豊富なため、継続的に案件を獲得できます。イベントプランナーに特化した案件の通知が受けられるため、案件を見逃す心配がありません。
イベントプランナーに転職したものの、どのように案件を獲得したらいいか迷ったら、まず職人BASEに登録しましょう。
*参考 職人BASE
まとめ|年収の高いイベントプランナーを目指そう
イベントプランナーは将来性があり、年収が高い職種です。大手企業のなかには、平均年収が1,000万円を超えている場合があります。向いている人の特徴や必要な力が備わっているならば、イベントプランナーを目指しましょう。