3DCGデザイナーは、
- 映画
- ゲーム
- アニメ
など、私たちの日常に楽しさを与えてくれるメディアの魅力的なビジュアルを制作する職業です。
ソフトを扱う技術と魅力あるデザインを生み出す創造力が必要で専門性の高い職業ですため憧れる人も多くいますが、気になるのは収入の面でしょう。
この記事では、3DCGデザイナーが担う仕事の内容や必要とされるスキル、気になる年収について詳しく説明します。
目次
3DCGデザイナーとは?
3DCGデザイナーの基本的な概要をみていきましょう。3DCGデザイナーを目指す場合、まずは仕事の内容や必要なスキルを知ることが大事です。
詳しく解説しますので、知識として取り入れましょう。
3DCGデザイナーの仕事内容
3DCGデザイナーは、コンピュータを駆使して三次元のグラフィックを制作する専門職です。
骨組みを入れる「モデリング」から、モデルに質感を与える「マテリアル設定」を行い、アニメーションをつけてモデルに動きを与え、最終的に画像化して書き出す「レンダリング」を通じて画面を生成します。
3DCGデザイナーの作品は映画やゲームだけでなく、
- 医療
- 建築
- 訓練シミュレーター
など、さまざまな分野で活用されます。一人で全工程を担当することもありますが、大規模なものでは専門分野をもつ複数のデザイナーが協力して作業を進めることもあるでしょう。
3DCGデザイナーに必要なスキル
3DCGデザイナーに必要なスキルは、主に以下の5点です。
- デザイン力
- 創造力・表現力
- ソフトを扱うスキル
- 向上心
- コミュニケーション能力
それぞれについて詳しく解説します。
デザイン力
3DCGデザイナーにとって基本となるのはデザインスキルです。デッサン能力も含め、ビジュアルを形作る基礎力が必要とされます。キャラクターや環境をよりリアルに描き出すために必要不可欠なスキルです。
創造力・表現力
新しいアイデアを形にする創造力と、視覚的に表現する力が3DCGデザイナーに求められます。ゲームやアニメーション制作では、物語やシーンに感情を込める表現力が重要で、3DCGデザイナーに求められる重要な資質です。
ソフトを扱うスキル
3DCG制作には、Maya、3ds Max、Photoshopなどのソフトウェアスキルが不可欠です。さらに、カメラ操作、照明設定、エフェクト作成などの専門知識やUI/UXデザインに関する理解も、重要な要素となります。
向上心
技術や表現方法は絶えず進化しているため、最新のトレンドや技術を学び続ける姿勢が求められます。常に自己研鑽を重ね、スキルアップを図る向上心はもち続けないといけません。
コミュニケーション能力
3DCGデザイナーはチームでの作業が多く、円滑なコミュニケーションがプロジェクトの成功を左右します。共同作業を効果的に進めて、質の高い作品に仕上げるためには高いコミュニケーション能力が不可欠です。
3DCGデザイナーとして成功するためには技術的な能力だけでなく、創造的な思考やチームワークなどのスキルが必要不可欠です。
未経験で3DCGデザイナーになれる?
3DCGデザイナーは専門的な知識やスキルが必要なことから、専門学校の卒業や資格取得が必要と考えられています。3DCGデザイナーは未経験でもなれるのか、その真相について詳しく解説します。
学歴や資格は必要ないがスキルは必要な場合が多い
3DCGデザイナーになるためには、学歴や特定の資格が必要というわけではありませんが、実際の仕事で求められる専門的なスキルや知識は重要視されています。
3DCGデザイナーは、
- 映像
- ゲーム
- 建築
- 医療
など多岐にわたる分野で活躍しており、これらの領域で求められる具体的な知識や技術力は、自己研鑽や専門教育によって身につけることが一般的です。
未経験からこの分野に入る場合、まずは基本となる3DCGの知識やソフトウェアの操作方法を習得することがスタートラインです。
- 教育機関での学習
- オンラインコース
- 書籍やチュートリアルを利用した独学
など、さまざまな方法で必要なスキルを身につけられます。
重要なのは、現場で即戦力となるための技術や業界の動向を理解することであり、これらが将来的には3DCGデザイナーとしてのキャリアアップに直結します。
まずは独学かスクールでスキルを身につける
未経験から3DCGデザイナーになるには、独学またはスクールでの学習が必要です。
独学の場合、低コストで自分のペースで学べますが、自己管理が重要です。一方、スクールでは実践的なトレーニングを受けられ専門家から直接学べますが、その分費用がかかります。
独学にもスクールにもそれぞれメリットデメリットありますが、大切なのは自分の状況を鑑みて学習方法を選ぶことと、3DCGデザイナーになることは簡単ではなく、継続した努力が必要になることを理解する必要があるでしょう。
どちらの方法を選択するにせよ、3DCGデザイナーになるために楽な道は用意されていないことを理解しておかなければなりません。
3DCGデザイナーの年収は高いの?
3DCGデザイナーは専門的な知識やスキルが必要な職業で、誰でもなれるわけではありません。3DCGデザイナーに憧れる人の誰もが気になっているのが、収入事情かもしれません。
ここでは、3DCGデザイナーの年収の傾向を詳しく解説します。
20代では平均年収よりも低い
20代の3DCGデザイナーは業界に新しく入ったばかりであり、平均年収は一般的に低めです。新卒での月給は約20万円前後が相場とされており、年収換算すると約250万円から300万円程度になることが多いようです。
この時期は、スキルの習得と実務経験の蓄積に重点を置く段階であり、収入の低さはキャリアの基盤を築くための投資期間と考えられます。
20代で得た経験とスキルは将来的なキャリアアップと収入増につながるため、この期間は収入の低さでデザイナーになることを諦めるのではなく、積極的な学習と成長を求めることが重要です。
年齢とともに責任あるポジションや専門性の高い分野への移行が期待され、それに伴い年収も徐々に上昇していく傾向にあります。
30代以降は平均年収よりも高い
30代以降になると、3DCGデザイナーの年収は平均を上回る傾向にあります。
この年代は未経験での中途採用でない限り、業界での経験が豊富になりスキルも高度になるため、より複雑な依頼を手がけることが可能です。
また、ディレクターやシニアデザイナーなどの上位職に就くことが増え、年収アップにも直結します。
さらに、個人の専門性が認められるとフリーランスとして活躍する道も開かれ、より高い収入を得るチャンスがあるでしょう。
3DCGデザイナーとして年収を上げる方法
3DCGデザイナーとして年収を上げるためには、どのような方法があるのでしょうか。具体的な方法4点に着目し、詳しく解説します。
社内で実績を積む
3DCGデザイナーとして年収を上げる基本的な方法は、勤めている会社の中で実績を積むことです。
若手のうちは多くのプロジェクトに関わり、技術力と作品ポートフォリオを充実させることが大切です。実績が評価されると、プロジェクトリーダーやマネージャーなど責任のある役割を任される機会が増え、責任制と合わせて収入も増加します。
社内でのキャリアアップは、蓄積されていく成功が次のチャンスを生み出し、長期的な収入増につながる重要なステップです。
スキルを磨き、自分を差別化する
3DCGデザイナーとして年収を上げるには、自身のスキルを磨き差別化することが重要です。
技術の向上はより専門的な依頼を手がける能力を高め、自身の市場価値を増加させてくれます。また、独自の専門分野を開拓し、特定の技術やスタイルで名声を築ければ、より高い報酬を得るチャンスが広がります。
たとえば、
- 特定のソフトウェアスキルのエキスパートになる
- 特殊なレンダリング技術をマスターする
- アートディレクションに関する知識を深める
などです。
スキルを磨き、自分の市場価値を高めることで、年収アップに大きく貢献します。
副業をして収入を増やす
3DCGデザイナーのスキルを活用し、副業をして収入を増やすこともひとつの有効な手段です。
本業以外での仕事を獲得することで収入が増えることはもちろん、他業界からの依頼を通じて、本業では得られない経験を積み多様なスキルを身につけられるため、収入増加以上のメリットがあります。
副業は新たな収入源を確保するだけでなく、自身の業界でのネットワークを拡大し、キャリアの可能性を広げる絶好の機会にもなるのです。
資格を取得する
資格を取得することも、3DCGデザイナーとして年収を上げるひとつの方法です。
資格は専門知識と技術の証明になり、職場内外での評価向上や、クライアントからの信頼による案件依頼の増加にもつながります。
たとえば、IllustratorやPhotoshopのクリエイター能力認定試験は、デザインスキルの高さを示す資格です。さらに、CGクリエイター検定は、映像制作の知識や技術を証明する資格で、自身の専門性を強化してくれます。
資格を取得することで、自己成長につながるだけでなく、自身の能力の証明や信頼の獲得につながるのです。
フリーランスデザイナーとして年収1,000万以上も可能
3DCGデザイナーのスキルを活かし、フリーランスデザイナーとして年収1,000万円以上を目指すことも可能です。
フリーランスになると自ら案件を獲得し、依頼のすべてを管理する必要がありますが、勤めの時と異なり依頼された金額=収入になります。
フリーランスとしてより多くの依頼を得るためには、優れたデザイン能力だけでなく、営業力や人脈構築も求められます。成功するフリーランスデザイナーは自分の作品だけでなく、自分自身も市場で差別化する能力も必要です。
フリーランスとして成功するために、自身のデザイナーとしての能力を最大限に活かし、市場ニーズに合わせた戦略を練る能力も備えましょう。
3DCGデザイナーは展示会・イベント業界で活躍している
3DCGデザイナーは映像などの業界だけが活躍の場ではありません。新型コロナが落ち着き盛り上がりをみせている展示会・イベント業界では、3DCGデザイナーのスキルが求められていることをご存知でしょうか。
ここでは、展示会・イベント業界でどのような仕事を行うのか、展示会・イベント業界の仕事を獲得するために何をしたらいいのかを詳しくご説明します。
展示会・イベント業界での仕事内容
3DCGデザイナーは、展示会やイベント業界のブースを3Dデザインで作成することが主な業務です。
顧客からの依頼を受け、貰ったブースデザイン案を元に完成させます。また、展示会やイベントではリアルとバーチャルの組み合わせによる新しい演出も増えており、背景作成全般(モデリング、テクスチャ、ライティング)もデザイナーの業務となります。
「職人BASE」を活用して案件を獲得しよう
3DCGデザイナーのスキルを活かし展示会やイベント業界で活躍したい方は、無料で登録し、案件を獲得できる「職人BASE」を利用してみてください。
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*参考 職人BASE
まとめ|3DCGデザイナーとして高年収を目指そう!
3DCGデザイナーははじめの下積みが必要ではありますが、専門的な知識やスキル、創造力は高い年収を目指せるだけの可能性を秘めています。
3DCGデザイナーとしての能力を磨き、上手に案件を獲得して満足いく年収を目指しましょう。