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内装業の化粧フィルム施工職への転職は資格がないと難しい?

内装業の仕事内容のひとつに、化粧フィルム施工があります。化粧フィルム施工は内装を美しい仕上がりにするために重要であり、経験や技術が求められる専門的な分野です。転職するのに資格や経験が必要かどうかは疑問に思うところではないでしょうか。

そこでこの記事では、内装業や化粧フィルム施工の具体的な仕事内容や、未経験や資格なしでも転職できるのかどうか、向いている人の特徴などをご紹介します。

 

化粧フィルム施工を扱う「内装業」とは

 

化粧フィルム施工を扱う内装業とは、具体的にどのような仕事内容なのでしょうか。はじめに、化粧フィルム施工の仕事内容も合わせて、以下の3点について詳しく解説します。

  • 内装業の仕事内容
  • 化粧フィルム施工とは
  • 化粧フィルム施工職の年収

 

内装業の仕事内容

内装業は、建物の室内を快適な居住空間に仕上げる仕事です。建物の種別や用途によって用いられる材料は異なりますが、床、天井、壁などの内装仕上げを担当します。

具体的な仕事としては、床仕上げ、鋼製下地組立、ボード張り、壁装、化粧フィルム施工などがあり、それぞれ専門の技術が求められます。

たとえば床仕上げ工は、タイルやフローリング、カーペットの敷き込みをし、鋼製下地組立工は軽量鉄骨を使って壁や天井の下地の組み立てを行います。

以上のように内装業には、内装の下地から仕上げまであらゆる施工が含まれます。その他にも、内装工はカーテンやブラインドの取付け、ふすまや障子の紙張りを行います。

 

化粧フィルム施工とは

化粧フィルムとは、裏面に粘着剤がついた塩化ビニル素材のフィルムシートを指します。壁紙とは異なり、家具や扉、壁の装飾や浴室のリフォームなど、さまざまな場所に使われます。

化粧フィルムは、壁紙よりも耐久性が高く、デザインが豊富でリアルな質感が特徴です。そのため、高級感を演出するのにも適しています。

短時間で美しい仕上がりを実現できるため、多くの内装現場で利用されています。そのため、化粧フィルム施工ができる職人は、現場において需要が高いといえます。

 

化粧フィルム施工職の年収

化粧フィルム施工のみの年収データをありませんが、化粧フィルム施工を行う内装業全体の年収はおよそ310万円〜530万円前後となっています。

化粧フィルム施工を含む内装業は、細かな技術と熟練の手際が必要となる職業です。そのため、年収も経験や技術に反映されておおきく前後するといえます。

また、このデータはあくまで「就業者」のデータであり、独立した場合は受注の件数や単価次第でさらに高い年収を得ることも可能です。

*参考 内装工/jobtag

 

未経験でも化粧フィルム施工職に転職できるのか

 

化粧フィルム施工には未経験でも転職可能です。多くの企業では未経験者を歓迎し、現場での実践を通じて技術を習得させる体制が整っています。

特別な職業訓練や学歴がなくても、入社後に研修を受けながら技術を身につけられます。年齢や性別も問わない場合が多く、誰でもチャレンジできる職種といえます。

また、未経験でも転職が可能であることから、特別な資格は必要ありません。資格がなくとも現場で技術を磨き、経験を積むことで一人前の職人になることが可能です。

ですが、資格があることで転職や転職後のキャリアに有利に働くことはあります。次のセクションでは、転職で有利になる資格や、転職後に取得を目指したい資格をご紹介します。

 

内装仕上げ施工技能士の資格取得がオススメ

 

内装業の化粧フィルム施工職として働く場合、内装仕上げ施工技能士の資格取得がオススメです。

内装仕上げ施工技能士は、国家資格の一つである技能検定制度の一種です。壁や床の仕上げ工事、カーテンやブラインドの工事など、内装工事を安全に行うために欠かせない技能をもっていることを証明する資格です。

内装仕上げ施工技能士には、一級から三級までの等級があり、それぞれで以下のような区分に分かれています。

一級・二級
  • プラスチック系床仕上げ工事作業
  • カーペット系床仕上げ工事作業
  • 木質系床仕上げ工事作業
  • 鋼製下地工事作業
  • ボード仕上げ工事作業
  • 化粧フィルム工事作業
三級
  • プラスチック系床仕上げ工事作業
  • カーペット系床仕上げ工事作業
  • 鋼製下地工事作業
  • ボード仕上げ工事作業
  • カーテン工事作業

以下より、一級から三級までの具体的な試験内容や難易度を解説します。

 

試験内容

一級から三級まで、それぞれ学科試験と実技試験があります。両方の試験に合格することによって、資格証明書が交付されます。

実技試験は製作等作業試験、判断等試験、計画立案等作業試験などがありますが、これは職種によって、実技試験の内容が異なります。

学科試験の形式は、真偽式と多肢選択式です。それぞれが25問ずつとなっており、合計で50問が出題されます。なお、三級は真偽式のみとなっており、30問が出題されます。真偽式のみですので、比較的合格しやすいといえるでしょう。

試験合格の基準は、原則として実技試験が60点以上、学科試験が65点以上です。試験の出題範囲は厚生労働省や各試験期間の公式ホームページ上で公開されていますので、受検前に目を通しておくと役立つでしょう。

 

試験の難易度

試験の難易度ですが、全体を通しておおよそ30%強〜70%弱で、難易度自体はそれほど高いわけではないようです。

化粧フィルムだけをみても、二級も一級も50%を超えているため、二人に一人が合格しています。二級や一級ときくと難しいのではないかと思ってしまいがちですが、比較的挑戦しやすいといえます。

また、三級の場合は実務経験が不要で初心者でも挑戦しやすい資格のため、前もって取得しておくと転職に有利に働くでしょう。

*参考 内装仕上げ施工技能検定1級、2級、3級の違い 合格率

 

転職後は一級を目指そう

内装仕上げ施工技能士の一級は、上級技能者が有すべき技能の程度を認定する国家資格です。

一級を取得すると、内装仕上工事業の現場で専任技術者として活躍でき、キャリアアップに大いに役立ちます。また、一級資格は信頼の証として、より多くのプロジェクトでリーダーシップを発揮する機会が増えるでしょう。

一級は実務経験が必要なため、転職後に目指す資格になります。高度な技術をもつ内装仕上げ技能士として幅広い現場で活躍できるよう、ぜひ挑戦してみましょう。

*参考 内装仕上げ施工技能士とは?資格の内容や試験日程をご紹介

 

転職に有利!化粧フィルム施工職に向いている人

 

優れた化粧フィルム施工の職人には、共通した特徴があります。ここでは、化粧フィルム施工に向いている人の特徴として以下の3点を詳しく解説します。

  • 手先が器用な人
  • 細かい作業が好きな人
  • 体力や忍耐力のある人

 

手先が器用な人

化粧フィルム施工の仕事はほとんどが手作業です。そのため、手先が器用な人が向いているといえます。

フィルムを切ったり貼ったりする際には、細かな調整が必要であり、ミリ単位で正確な作業が求められます。細かい作業もこなせる手先の器用さに自信がある人は、この仕事でそのスキルを活かせるでしょう。

 

細かい作業が好きな人

化粧フィルム施工は、非常に細かい作業が多い仕事です。フィルムなどを正確に切り取り、綺麗に貼りつけるためには、細部にまで余念なく集中する必要があります。

細かい作業を丁寧にこなすことが得意な人や、集中力をもって細かい作業に取り組むことが好きな人に、化粧フィルム施工は向いているといえます。

細部にこだわることで美しい仕上がりを実現できるため、細かい作業が好きな人には大変やりがいのある職種でしょう。

 

体力や忍耐力のある人

化粧フィルム施工は、実は体力と忍耐力が求められる仕事です。フィルムや材料を運んだり、立ち仕事や中腰での作業が続いたりするため、体力がある人に向いているといえます。

また、細かい作業をこつこつと続ける忍耐力も重要です。複雑な作業も多いですが、それを最後まで丁寧に作業を続けられる人は、化粧フィルム施工に向いているといえます。

 

化粧フィルム施工職への転職にオススメな求人サイト4選

 

ここまで化粧フィルム施工に関する詳しい内容を解説してきました。最後に、化粧フィルム施工職への転職を考えている方にオススメな求人サイトを4つご紹介します。

 

Indeed

 

Indeedは世界中で利用されている最大級の求人検索エンジンです。日本国内でも多くのユーザーが訪れ、多くの求人情報を簡単に検索できます。

Indeedの特徴は、さまざまな求人媒体や企業の採用情報を一括で検索できる点です。キーワードと勤務地を入力するだけで関連する求人情報が表示され、会員登録なしで利用できます。

シンプルで利便性が高いため、化粧フィルム施工の求人を探す際にも非常に役立つでしょう。

*参考 Indeed

 

求人ボックス

 

求人ボックスは一度に多くの求人情報をチェックしたい方にオススメの転職サイトです。シンプルな検索機能を利用して、希望する求人情報を素早くみつけられます。

「こだわり条件検索」機能を使えば詳細な条件で求人を絞り込めるため、希望するエリアや就業条件での化粧フィルム施工の求人を、時間をかけず効率的にみつけられるでしょう。

*参考 求人ボックス

 

職人さんドットコム

 

職人さんドットコムは、建設現場で働く職人さんに特化した求人情報サイトです。求人情報に加え、職人さんに役立つさまざまな情報を提供しており、現場のパートナーとしてサポートしています。

職人業に特化して求人が掲載されているため、効率的に化粧フィルム施工の求人情報を探せるだけでなく、プロショップやメーカー別の工具検索やモニター商品の入手もできます。

また、職人さん同士の情報交換の場として掲示板や日記機能も利用できるので、転職後も役立つサイトです。

*参考 職人さんドットコム

 

リクナビNEXT

 

リクナビNEXTは転職希望者向けの求人情報サイトです。求職者が自身の経歴を登録するだけで、興味をもった企業や提携する転職エージェントからオファーを受け取れます。

求人検索や企業への応募が簡単にできるほか、転職活動に役立つコンテンツやツールも充実しています。幅広い業種や職種の求人情報を手軽に閲覧・応募することが可能で、時間を多くかけずに化粧フィルム施工へ転職活動ができるでしょう。

*参考 リクナビNEXT

 

化粧フィルム施工はイベント業界でも活躍できる

 

化粧フィルム施工は、建設業界で活躍しているイメージを持たれている方も多いでしょうが、実は展示会やイベント業界でも非常に需要が高いことはご存知でしょうか。

ここでは、展示会・イベント業界での仕事内容や、展示会・イベント業界の案件を探せるサービスをご紹介します。

 

展示会・イベント業界の仕事内容

化粧フィルム施工の展示会・イベント業界の仕事内容としては、図面やデザインプランに沿って、完成度の高い魅力ある空間をつくることです。

内壁や各ブースなどの化粧フィルム施工を担当するため、展示会やイベント時には多くの来場者にみてもらえます。また、目にみえる状態で形に残るため、やりがいのある仕事といえるでしょう。

 

イベント業界での案件や求人を探すなら「職人BASE」

展示会やイベント業界に興味があり、実際に案件や求人を探したいと考えている場合、無料で登録して利用できる「職人BASE」を活用しましょう。

職人BASEは、イベントや展示会で活躍できるスキルをもった職人を募集しているサービスで、その中には化粧フィルム施工の案件や求人も掲載されています。

LINE登録すれば最新のお知らせを受け取ることもできるので、今の仕事のスキマ時間で探すこともできます。まずは気軽に登録し、展示会やイベント業界の案件や求人を探してみましょう。

*参考 職人BASE

 

まとめ|化粧フィルム施工への転職は資格がなくても可

 

内装業の化粧フィルム施工に関して、仕事内容や向いている人の特徴など詳しく解説しました。化粧フィルム施工への転職は、資格や経験がなくても可能で、しっかりとした教育訓練制度まで導入している企業もあります。未経験や資格なしを行動の枷とせず、まずは化粧フィルム施工への第一歩を踏み出しましょう。

この記事を編集した人

職人BASE ライター

職人BASE 編集部

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