現場を仕切る施工管理職は専門性が高く、非常にやりがいのある業種です。しかし、さまざまな理由から施工管理職から転職しようと考える人も少なくありません。そして転職を考えた際、どのような職種なら有利に転職できるのか、悩む方も多いでしょう。
そこでこの記事では、施工管理から転職しやすい異業種を詳しく解説します。転職する際のポイントや転職先で活かせる強みなどもご紹介していますので、転職の参考にしてください。
目次
施工管理から異業種に転職を考える理由とは
専門性高くやりがいのある施工管理職ですが、どのような理由で転職を考える人が多いのかをみていきましょう。理由を明確にすることで、転職先に求める条件もみえてきます。ぜひ参考にしてください。
残業が多い
施工管理職は長時間労働が常態化しており、月100時間を超える残業も珍しくありません。その過酷な労働環境が、転職を考える大きな要因となっています。
2024年4月からは建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、月45時間、年間360時間が上限となります。これにより、労働環境の改善が期待されますが、現場の実情とのギャップに不安を感じる方も多いでしょう。それが転職を考える施工管理職の方の主な原因となっています。
休日出勤が多い
工期の厳守や突発的な対応が求められることもあり、休日出勤が頻繁に発生しています。そのため、プライベートの時間が確保しにくい状況が続いていることが非常に問題視されています。
このような働き方により、心身の負担が増し、ワークライフバランスの崩れを感じる方も少なくありません。そのため、休日出勤の少ない職場環境を求めて、異業種への転職を検討する施工管理者が増えています。
人間関係のストレスが多い
施工管理の職場では、上司や同僚、職人、クライアントなど多くの人と関わる必要があります。そのため、意見の対立やコミュニケーションのすれ違いが起こりやすく、人間関係のストレスを感じることが少なくありません。
とくに経験の浅い施工管理者が年上の職人に指示を出す際、緊張感やプレッシャーを抱くことがあります。このような人間関係の悩みが、異業種への転職を考えるキッカケとなることがあります。
施工管理から異業種へ転職する際のポイントや注意点
同じ職種なら知識や経験により転職がしやすいのですが、異業種に転職となると対策をとっておくことが大切です。ここで、転職する際のポイントや注意点をまとめましたので、みていきましょう。
資格を取得する
転職を成功させるためには、転職したい業界で求められる資格を取得することが有効です。業種にもよるのですが、施工管理で培った知識を活かして資格を取りたい場合、宅地建物取引士や建築士、電気工事士などが挙げられるでしょう。
これらの資格をもっていると、転職市場での競争力が高まり、未経験の職種でも採用されやすくなります。また、資格の勉強をすることで、新しい業界への理解を深められるでしょう。
自分のスキルや強みを理解する
施工管理の経験を活かすためには、自分のスキルや強みをあらためて理解することが重要です。たとえば工程管理や人員調整、コスト管理などのスキルは、異業種だとしても多くの業界で求められています。
とくに多くの業者やクライアントとの人間関係で培ったコミュニケーション能力や、現場をやり切る遂行能力・問題解決力は、営業職や管理職でも重宝されるでしょう。転職先でどのスキルが活かせるかを整理し、具体的な実績とともにアピールすることが大切です。
転職の目的をはっきりとする
転職を成功させるためにも、まずは転職の目的を明確にすることが大切です。たとえば、転職をして年収を上げたいのか、労働環境を改善したいのか、キャリアアップを目指すのかをはっきりさせるなどが挙げられます。
目的が明確でないと転職先の選定が難しくなり、入社後のミスマッチにもつながりかねません。また、面接時に転職理由を聞かれた際、しっかりと自分の中で転職理由を深掘りさせておくことで、前向きな動機を伝えられ、好印象を与えられます。自分の理想とする働き方を具体的にイメージしながら転職活動を進めましょう。
転職で活かせる施工管理の強み
前章でも述べたのですが、自分自身の強みを理解しておくことは非常に大切です。しかしいきなり自分の強みを深掘りしてくださいといわれても、どのようにしたらいいのか戸惑う方もいるでしょう。ここで、転職でも活かせる施工管理の強みを3つピックアップしますので、強みを理解する参考にしてください。
工程管理能力
工程管理能力は、施工管理の現場で培われる重要なスキルです。工期に合わせて各工程を調整し、進捗を管理する力は、製造業やイベント業界、プロジェクトのマネジメントなど多くの分野で活かせるでしょう。
工程遅れを防ぐためのスケジュール調整や、関係者との連携を取る経験も評価されやすいポイントです。転職の際には、どのような方法で工程管理を行っていたのか、具体的な事例を交えて説明すると、強みとしてアピールしやすくなります。
コミュニケーション能力
施工管理では、職人や協力会社、発注者など多くの関係者とやり取りを行います。そのため、相手に応じた伝え方や交渉力が求められ、その経験を経ている施工管理職は、コミュニケーション能力が高くなります。その点は転職先でも活かせる強みといえるでしょう。
転職の際には具体的なエピソードを交えながら、どのようにコミュニケーションを工夫してきたかを伝えましょう。具体例があることで、よりコミュニケーション能力の高さを理解してもらえ、そして自身の人間性を効果的にアピールできることにつながります。
マネジメント能力
施工管理では、工程管理やコスト管理、職人の手配など、多岐にわたる業務を統括します。現場全体を把握し効率よく進行させる力は、マネジメント能力として評価されやすいでしょう。
とくに、人員調整やスケジュール管理の経験は、プロジェクトマネージャーや管理職などの職種に活かせます。転職の際には具体的な現場の管理方法やトラブル対応の経験を伝えることで、マネジメント力を強みとしてアピールできるでしょう。
施工管理にオススメの転職先7選
ここで、施工管理の強みを活かせるオススメの転職先を7つご紹介します。それぞれどのような仕事内容で、どのような点が活かせるのかも解説していますので、みていきましょう。
イベント施工
イベント施工は、展示会やコンサート、商業施設の装飾などの設営を担当する仕事です。施工管理で培った工程管理や安全管理のスキルが活かせるため、転職先として適しています。
とくに大規模なイベントでは多くの関係者と連携が必要になるため、現場の指揮や調整経験も評価されやすいでしょう。現場経験を活かしつつ、新たな業界で活躍したい方に適した職種といえます。
設備管理
設備管理は、ビルや工場、商業施設などの設備を維持・管理する仕事です。施工管理で培った建築や設備に関する知識が活かせるため、転職先として適しています。
主な業務は空調や電気設備、給排水設備の点検やメンテナンス、修理業者の手配などです。施工管理の経験があれば、工事の進行管理や業者との折衝もスムーズに行えるでしょう。また、夜勤や休日出勤が少なく、ワークライフバランスを重視した働き方を希望する方にも向いている職種です。
地方公務員(技術職)
地方公務員(技術職)は、施工管理の経験を活かしながら安定した働き方ができる職種です。主な業務は、公共施設の維持管理や都市計画の策定、インフラ整備などで、土木職や建築職に分かれます。
年齢制限があるため注意が必要ですが、自治体ごとに民間経験者を対象とした採用枠があり、施工管理の経験が評価されます。また、緊急対応が少なく、残業や休日出勤の負担も軽減されるため、ワークライフバランスを重視する方に向いている職種です。
生産管理
生産管理は、製造業の現場で生産計画の立案や工程管理、品質管理を担う仕事です。施工管理と同様に、スケジュールやコスト管理、関係者との調整が求められるため、転職後もこれまでの経験を活かせるでしょう。
また、製造業は慢性的な人手不足の業界でもあるため、施工管理で培ったマネジメント能力が評価されやすいのも特徴です。安定した環境で働きたい方や、現場経験を活かしつつ新しい分野に挑戦したい方に適した職種といえるでしょう。
不動産業
不動産業は、土地や建物の売買・賃貸仲介、管理業務などを行う仕事です。施工管理で培った建築知識が役立ち、物件の構造や品質を見極める力が強みになります。
顧客への提案時に専門的な視点からアドバイスできる点も評価されるでしょう。また、不動産業界では営業職が多いため、コミュニケーション力や交渉力が求められます。
宅地建物取引士の資格を取得すると、より活躍の幅が広がります。転職前に取得を検討するのもオススメです。
CADオペレーター
CADオペレーターは、建築や製造業界で設計図の作成や修正を行う仕事です。施工管理の経験があれば、図面の読み取りや設計意図の理解がスムーズにできるため、転職しやすい職種といえます。
とくに施工現場での知識があると、実用性の高い図面作成ができるため、即戦力として評価されやすいでしょう。未経験の場合でも、事前にCADの基本操作を学んでおくと有利です。
設計士
設計士は、建築物の設計や図面作成を行う職種です。施工管理の経験があれば、図面の読み取りや構造の理解ができるため、設計士としての適性が高いといえます。また、現場での経験を活かし、施工しやすい設計を考えられる点も強みです。
ただし、設計士として働くには建築士の資格が必要な場合があるため、事前に資格取得を視野に入れるといいでしょう。また、CADのスキルを習得しておくとよりスムーズに転職活動が進められます。
施工管理から転職するなら「職人BASE」を利用しよう
施工管理の経験を活かして異業種への転職を目指す方には、イベント施工への転職がとくにオススメです。イベント業界では、施工管理のスキルが高く評価され、イベント施工全体を管理できる施工管理職の需要が非常に高まっています。
そしてイベント施工業界に転職を検討している場合、「職人BASE」を利用しましょう。「職人BASE」は、イベント業界に特化した職人と、イベント業界の企業をつなぐマッチングプラットフォームとして注目されているサービスです。
登録は無料で、スマートフォンから簡単に案件検索や応募ができます。また、専任のエージェントがサポートしてくれるため、はじめての方でも安心して利用できるでしょう。転職だけでなく、個人的に案件を受けることもできるため、フリーで働くことも視野に入れている場合にも最適なサービスといえるでしょう。
施工管理からイベント業界への転職を検討されている方は、ぜひ「職人BASE」の活用を考えてみましょう。そして、ワークライフバランスなのかキャリアアップなのか、自身の求める働き方を実現しましょう。
*参考 職人BASE
まとめ|施工管理から転職してキャリアアップを目指そう
この記事では、施工管理から転職しやすい異業種の種類や転職する際のポイント、転職先で活かせる強みなどを詳しく解説しました。異業種に転職となると、また一からの積み上げかと億劫に思うかもしれませんが、施工管理で培った知識や経験を強みとすることでさらなるキャリアを積むこともできるでしょう。この記事を参考に、転職の道を一歩踏み出し、キャリアアップを目指しましょう。