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とび職ってどんな仕事?仕事の内容や種類、向いている人の特徴など解説

とび職は建設現場で欠かせない専門職の一つです。建設の成功に不可欠な存在であり、高所でさっそうと動き回る職人に憧れる人も少なくありません。

本記事では、とび職の仕事内容や仕事の種類、向いている人の特徴などを詳しく解説します。建設業界における重要な職業であるとび職の魅力をみていきましょう。

 

とび職とはどんな仕事?

 

とび職は建設現場で必要不可欠な役割を果たす重要な専門職です。主に住宅やビル、橋梁、高速道路、ダムなどの建設において、足場の建設や解体、重量物の運搬などを行います。

とび職は、「足場とび」による足場の組立や解体、「鉄骨とび」による中高層ビルや橋梁の鉄骨組立て、「重量とび」によるクレーンや建設機械を使用した作業など、分野によって細分化されています。

建築工事の内容が多様化する中で重要性が増している職業であるものの、とび職全体の高齢化も進み、ベテラン職人の引退が相次いでいるのが現状です。ですので、若手の待遇を手厚くし、後世によい職人を残すために丁寧な指導をする企業も増えています。

工事完了後はその成果が目に見えにくくはあるものの、なくてはならない存在であることから、「縁の下の力持ち」とも言える重要な職業です。

*参考 とび|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)

 

とび職の仕事内容

 

上述した通り、とび職の仕事の内容は一種類だけにとどまりません。とび職の主な仕事内容を5つに分けて、詳しく解説します。

 

足場鳶(あしばとび)

足場鳶は、建設現場で不可欠な足場の組立てや解体を専門とする職人です。現場に携わる職人が高所で安全に作業できる環境を構築することが仕事の軸であり、鉄パイプや留め具、足場板などの材料を使って足場を構築します。

建築の初期段階で現場に入り、さまざまな職人が作業を行えるように足場を組み立て、建築が完了した後はこれを解体して撤去します。

足場鳶の役割は目に見えにくいものの、建築が進む上で欠かせない重要な職種であり、その技術と貢献は建設業界において高く評価されています。

 

鉄骨鳶(てっこつとび)

鉄骨鳶は、高層ビルやマンションなどの大型建築現場で活躍する専門職です。建物の骨組みとなる鉄骨の組立てが主となっており、鉄骨部材をクレーンで吊り上げ、ボルトで固定していく高度な技術が求められます。

高所での作業が多く危険を伴うため、高い専門性と安全意識が必要で、一人前の鉄骨鳶になるためには、現場での長年の経験の積み重ねと、現場の管理や特定の作業を行うためのさまざまな資格の取得が欠かせません。

鉄骨鳶は建設業界における重要な柱の一つであり、その技術力はまさに現代の建築を支える基盤となっています。

 

橋梁鳶(きょうりょうとび)

橋梁鳶は、橋や高速道路などの大規模な構造物の建設に携わる専門職です。橋梁やその他の鉄骨構造物の組立てを行い、作業内容は高度な専門性と技術が求められます。

橋梁鳶の仕事は、地上から大きく離れた場所で行われることが多く、海や川、道路などの上空で作業を進めるため、高所作業の危険と常に隣り合わせです。

鉄骨鳶と同様に高い技術力が求められる一方で、作業環境の違いからさらに専門性が高いとされています。橋梁鳶の技術と危険を乗り越える勇気が、私たちの日常を支える重要な役割を担っています。

 

重量鳶(じゅうりょうとび)

重量鳶は、大型機械や設備を建築現場や工場に搬入し、設置する専門職です。この仕事は、数百トンに及ぶ重量物を扱うため、高度な技術と精密な作業が求められます。

重量鳶は、クレーンなどの建設機械を駆使して、狭いスペースや高所に精密機械を設置することが多く、作業は非常に繊細です。重量鳶の技術によって、ビルの電気・空調・給排水などの重要な設備が正確に設置され、建物の機能が正常に保たれます。

重量鳶の仕事は、見た目の迫力とは裏腹に、細部にわたる注意と正確性が要求されるため、高い専門性と経験、難度の高い資格の取得などが不可欠です。

 

送電鳶(そうでんとび)

送電鳶は、電力を安定して供給するための送電線の架設や保守作業を行う専門職です。発電所から生み出された電力を家庭や企業に届けるための高圧送電線を、鉄塔間に張り巡らせる重要な役割を担っています。

送電鳶の作業は高所で行われることが多く、電気工事士の資格をはじめとする専門的な知識と技術が認められる特定の資格が必要です。

日本全国には約4,000人の送電鳶がおり、その職人たちの仕事によって日本の電力インフラが支えられています。人材不足が指摘されている職種であり、その技術と勇気を後世に残していくことが、社会の基盤を支えるための大きな課題です。

送電鳶による送電線の管理は、私たちの日常生活や経済活動に欠かせない電力供給の安定に直結しています。

*参考 いくつもある鳶の種類。その仕事内容や特徴を紹介!

 

とび職の平均年収

 

とび職の平均年収については、全国平均で約430万円前後となっています。この年収は、とび職が属する建設業界における一般的な労働者の年収であり、業界全体の経済状況や公共工事の影響、季節による作業への影響によって変動する可能性があります。

とび職の年収は経験やスキル、勤務地などによっても大きく異なります。技術力や専門性が高いほどより高い報酬を得ることが可能で、その需要は今後も続くことが予想されるでしょう。

また、若手職人不足が課題となっている中、若手が育つための手厚い待遇を用意する企業も増えていることから、今後も年収の増加が期待できる職種とも言えます。

*参考 とび|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)

 

とび職に向いている人の特徴

 

とび職に向いている人はどのような特徴があるのでしょうか。主なポイントとして3点挙げ、詳しく解説します。

 

体力に自信がある人

とび職において、体力に自信がある人は非常に重宝されます。とび職は建設現場での高所作業を主に行うため、長時間にわたる肉体労働が日常的に求められます。

足場の組立てや解体、重量物の運搬など、体力を要する作業が多く、朝早くから夕方までの勤務が基本となるため、持続できる体力が必要不可欠です。

また、高所での作業はバランス感覚も求められ、体力だけでなく、身体能力の高さも重要な要素となります。

体力に自信がある人は、これらの厳しい条件下でも安定したパフォーマンスを発揮できるため、とび職にとって理想的な人材と言えるでしょう。

 

チームワーク重視の働き方が好きな人

とび職において、チームワークを重視する働き方を好む人は大きな強みを持ちます。

建設現場では、一人ひとりの作業が全体の安全性や進行に直結しており、互いに信頼し合い、協力することが不可欠です。とくに高所の作業では、足場の組立てや解体、重量物の移動など、複数人での連携が求められる場面が多くあります。

チームメンバーとのコミュニケーションを大切にし、協力して作業を進めることができる人は、効率的かつ安全にプロジェクトを進行させることができ、とび職において非常に価値の高い存在となります。

 

危険をすぐに察知できる人

とび職において、危険をすぐに察知できる能力はなによりも重要です。

建設現場は危険と隣り合わせであり、常に予期せぬ危険が潜んでいます。高所での作業はとくにリスクが高く、落下物や足場の不安定さなど、少しの油断が大きな事故につながる可能性があります。

このような環境下で危険を事前に感じ取り、適切な対策を講じることができる人は、自身だけでなくチームメンバーの安全を守ることにも貢献します。

とび職において危機管理能力は、経験とともに常に磨いていくべき重要なものであり、現場での安全を確保する上で欠かせないスキルです。

*参考 鳶職人になるには?資格は必要?おすすめの求人サイトを紹介

 

とび職になるためには

 

とび職になるためには、特定の学歴や資格が必須というわけではありません。基本的には現場での実務経験を通じて必要な技術や知識を身につけていくことになります。

とび職になる過程としては、企業に就職して見習いからスタートし、徐々に経験を積み重ねて一人前のとび職人へと成長していく道のりが一般的です。

体力と運動能力が求められる職種であり、20代から30代の間がとくに活躍できる時期とされています。40歳を超えると、体力的な理由から徐々にデスクワークへと移行する傾向にあるため、若いうちからのキャリア形成が重要です。

また、前述したようにとび職にはいくつかの専門分野があり、それぞれに必要な技術や知識が異なります。これらの分野で求められるスキルを身につけることが、より高度な仕事を手掛ける上での鍵となります。

*参考 鳶職人になるには?仕事内容・資格・給料・なり方・将来性を調査

 

とび職の将来性は?

 

とび職の将来性については、今後も重要な役割を担い、成長していく職種であることが予想されています。

とび職は新築工事だけでなく、既存建物のリフォームやメンテナンス、さらには災害復興など、あらゆる建築工事で不可欠な仕事です。日本のように自然災害が多い国では、防災や復興工事が常に必要とされ、これらの工事には高所作業が伴うため、とび職の技能が求められます。

また、少子高齢化や労働力人口の減少による建設業界全体の人手不足はとび職にとっても同様で、若手のとび職人がとくに求められています。

労働環境の改善や技術の習得支援など、とび職人を支えるための取り組みが各社で進められており、とび職の仕事に対する需要は高いままです。

*参考 鳶職(とび職人)の平均年収は?鳶職人の将来性まで解説

 

とび職はイベント業界でも求められている

 

とび職は、展示会やイベント業界で非常に重要な役割を担っていることをご存知でしょうか。

展示会やイベント業界におけるとび職の主な仕事は、足場工事を軸としてイベントスペースの安全かつ迅速な設営・撤去を担当し、ステージ構築や特設ブースの組立てなど、視覚的魅力と機能性を兼ね備えた空間作りにも貢献します。

高所作業の専門技術を活かし、限られた時間内での全体の作業を効率化するためにも、とび職の技能は不可欠です。そのため、イベント業界ではとび職の技術と経験が高く評価され、常に求められ続けています。

もしも展示会やイベント業界の案件に興味があり、依頼を受けたい場合は、職人と依頼業者をつなぐサービス「職人BASE」を利用してみましょう。

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*参考 職人BASE

 

まとめ|とび職の仕事は今後も求められ続ける

 

とび職の技術はAIなどへ替えがきかないため、常に求められている職業です。建築現場だけではなく、展示会やイベント業界などでもそのスキルを発揮し、活躍することができます。とび職としてのスキルを最大限に活かし、案件獲得を目指しましょう。

この記事を編集した人

職人BASE ライター

職人BASE 編集部

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