職人BASE

クロス貼りの仕事内容とは?メリットやオススメの資格もご紹介!

クロス貼りの仕事は、建築物の内装を美しく仕上げる作業です。クロスを貼ることによってデザイン性や機能性が生まれ、快適な空間を演出することができます。

この記事では、クロス貼りの仕事内容やメリット、注意点についてご紹介します。オススメの資格やイベント業界の案件獲得方法についても解説するので、あわせて確認してみてください。

建築業界やイベント業界などでクロスの需要が増えているため、インテリアが好きな方や手先が器用な人はクロス貼りの仕事にチャレンジしてみましょう。

 

クロス貼りはクロス工事の作業のひとつ

 

クロス貼りとは、建築物の内装作業で仕上げをおこなう仕事で、クロス工事の作業のひとつです。壁や天井にクロスを貼ることによって、デザイン性や機能性を建築物に加えます。

クロスには多くの種類が存在していて、それぞれ素材や色が異なります。クロス貼りは顧客の要望に応えるために、意見を聞き出したり提案をしたりといったコミュニケーション能力も必要になる仕事です。

クロス貼りの職人は内装業としてクロス貼り以外の業務もできる方が多く、床の仕上げや建具と家具の組み付けと加工などもあわせて施工することもあります。建築物の内装仕上げを施工する職人ともいえるでしょう。

建築現場の仕事ということもあって、男性をイメージする方も多いですが、インテリアデザインの要素もあるため女性の方も増えています。建築物やインテリアが好きな方は、クロス貼りの仕事にチャレンジしてみましょう。

 

クロス工事の主な仕事内容

 

クロス工事の主な仕事内容は、

  1. パテかい
  2. クロス貼り
  3. クロス剥がし

などがあります。それぞれ解説するので、確認しておきましょう。

 

パテかい

パテかいとは、クロス貼りをする面の素地や下地のつなぎ目とビス穴にパテを塗り、表面を平らにする作業です。パテが乾燥したらサンドペーパーで削って、クロスが貼りやすいように表面を滑らかにします。

 

クロス貼り

クロス貼りは、メインの作業となる壁にクロスを貼っていく作業です。糊付け機を使ってクロスに糊をつけて、必要な寸法に切り取ります。腕のいい職人は、クロスの継ぎ目がわからないほど綺麗に仕上げます。

 

クロス剥がし

新築物件ではおこなわれない作業ですが、クロス剥がしも必要な作業です。リフォーム工事の際に、下地を傷つけないように丁寧に古いクロスを剥がします。

 

クロス貼りの仕事を選ぶメリット

 

クロス貼りの仕事を選ぶメリットは、

  • 一人前になるまでがはやい
  • 高収入も狙える
  • 将来性がある
  • 顧客の声を聞ける
  • 独立も可能

といった点です。それぞれ確認しておきましょう。

 

一人前になるまでがはやい

クロス貼りの仕事は比較的短い期間で技術が習得できて、一人前になるまでがはやいです。一般的には2、3年経験を積めばひとりである程度の業務をこなせるようになります。

はやい段階で仕事を任せられるようになれば、仕事に対するモチベーションも維持しやすくなります。先輩や親方から技術を学んでコツを掴めば、実務をこなしていくなかでスキルが身についていくでしょう。

 

高収入も狙える

内装の仕上げをするクロス貼りの仕事は、技術によって仕上がりに大きな差がでます。建築物の需要はますます増えていて、技術力の高い職人は顧客や建築会社からのニーズがあります。

多くの仕事を受注できるようになれば、高収入も狙える業界です。高収入を目指している職人の方は、クロス貼りの仕事への転職も検討してみましょう。

 

将来性がある

建築物の新築やリフォームにおいて、クロス貼りの仕事はほとんどの現場でおこなわれます。経年劣化によってクロスの貼り替えだけ依頼されることもあるため、クロス貼りの仕事は需要がなくならないといえます。

マイホームだけでなくホテルや賃貸物件の仕事も数多くあって、定期的に仕事を受注することが可能です。日本国内では少子化による働き手の減少や、働き方改革による残業時間の減少によって人手不足の状態が続いています。

また、イベント業界でもクロス貼りの仕事は多数募集されています。アフターコロナの時代になり、オフラインのイベントも増えてきているため、さらに需要が高まっています。

一定のスキルをもったクロス貼り職人であれば、多くの仕事を受注できて将来性は高いといえます。

 

顧客の声を聞ける

クロス貼りの仕事は内装業のなかでも最終工程としておこなわれるため、仕事内容や仕上がりが直接顧客の目に入ることが多いです。新築の注文住宅であれば顧客が施工現場にくることも珍しくなく、評価や感想を聞く機会も頻繁にあります。

クロスを貼ると実際の新生活をイメージしやすくなるので、顧客の声がモチベーションにつながることもあります。

リフォームやリノベーションではクロス貼りによって印象も大きく変わるため、顧客から感謝の言葉をもらいやすいこともメリットのひとつです。

 

独立も可能

クロス貼りの仕事はスキルがあれば個人でも受注しやすいため、独立しやすい点がメリットになります。企業に勤めるよりもひとつの案件でもらえる利益が大きくなるため、企業から独立して個人事業主となるクロス職人も多いです。

クロス貼り職人として独立すれば、仕事量を調整したり自分のペースで仕事を進めたりできるため、独立を考える方は少なくありません。クロス職人として一人前になって、自由に働きたい方は独立も検討してみましょう。

個人事業主として独立すると、営業や経理なども自分でおこなう必要がある点には注意が必要です。営業や経理業務が苦手だと感じる場合は、外注や人を雇って仕事は任せることがオススメです。

 

クロス貼りの仕事を選ぶ注意点

 

クロス貼りの仕事を選ぶ注意点は、

  • 工期調整が大変
  • 仕入価格の高騰
  • 顧客から直接クレームを受ける

といった点です。メリットとあわせて確認しておきましょう。

 

工期調整が大変

クロス貼りの仕事は建築において最終工程になることが多く、前工程の遅れが影響することも少なくありません。建築物の引き渡し日が事前に決まっている場合は調整が難しく、厳しい納期での依頼がくることもあります。

工期調整のために、残業や休日出勤で対応することも多いです。クロス貼りの仕事は細かい作業になるため、無理な納期での工事はクオリティに影響を与えることもあります。

満足のいく仕事をするためには、現場監督や顧客と納期を調整することが必要です。交渉が苦手な方は、工期調整のコミュニケーションが負担に感じる可能性もあります。

 

仕入価格の高騰

クロス貼りの仕事だけでなく建築業全般にいえることですが、仕入価格の高騰によって資金繰りが難しくなったり利益が少なくなったりします。仕入を事前におこなうため、キャッシュを多く確保したり銀行から借入したりすることが必要です。

個人事業主として業務をおこなうときは、こういった問題にも対応する必要がでてきます。顧客や現場監督と料金や工賃の交渉をすることも、独立した場合は必要なスキルになります。

 

顧客から直接クレームを受ける

クロス貼りは仕上がりが顧客の目に入るため、直接クレームを受けることも少なくありません。納期に追われるなかで、正確な作業が求められます。前工程の影響によって納期が遅れた場合も、クロス貼り職人に対して、クレームをいわれることもあるため丁寧な説明を心がけましょう。

クロス貼りは壁などの広い場所への施工や光の入り具合によって、事前のイメージと印象が変わることもあります。クレームを減らすために3Dデザインなどを活用した打ち合わせや、緻密なコミュニケーションも必要です。

 

クロス貼りにオススメの資格

 

クロス貼りの仕事は資格がなくてもおこなえますが、公共工事などでは資格を取得した方に仕事を依頼されることもあります。資格取得にチャレンジして、クロス貼りに関する知識を得ることもオススメです。

独立した際には、資格を取得していることによって信頼が得られたり案件を獲得できたりします。クロス貼りに関連する資格を取得して、独立も視野に入れた働き方をしましょう。

 

表装技能士

表装技能士は、表装に関する技能を認定する国家資格です。表装には住宅だけでなく、美術品なども含まれます。試験は1級と2級があり実技試験と学科試験にわかれていて、表具作業と壁装作業の試験があります。

実技試験は繊細な作業が多く、手先の器用さや集中力が必要になる試験です。表装技能士1級をもっている方は少なく、独立した際は仕事をもらいやすくなります。

*参考 表装(壁装作業)

 

内装仕上げ施工技能士

内装仕上げ施工技能士は、技能検定制度の一種で内装工事を安全におこなう技能を認定する国家資格になります。1級から3級までにわかれていて、実地試験と学科試験の合格が必要です。

1級と2級は、受験資格で実務経験が必要になるので注意しましょう。転職に役立ったり、管理職へ昇格するためのスキルアップになったりする資格です。

*参考 内装仕上げ施工(ボード仕上げ工事作業)

 

イベント業界の案件でクロス貼り職人としてのスキルを活かす

 

新築物件の仕事やリフォーム工事だけでなく、イベント業界の案件でもクロス貼り職人としてのスキルを活かすことできます。新型コロナウイルスが5類に引き下げられたことで、オフラインイベントの開催が増えていて、展示会などのイベントの案件が増えてきています。

イベント業界での仕事は、大規模なものが多く単価も高くなりやすいです。案件を獲得できれば収入も安定するため、人気を集めています。

ほかのクロス貼り業者と一緒に作業することもあるので、知識や技術を交換したり別の案件につなげたりすることも可能です。ほかの業種の職人も多くいるため、イベント業界の案件を通じてあたらしいつながりが生まれることもあります。

プラットフォームの「職人BASE」では、いつも内装業の案件を受けている職人の方も活躍できる仕事が掲載されています。興味がある方は無料で登録できるので、イベント業界の案件を探してみませんか。

*参考 職人BASE

 

まとめ|クロス貼りの仕事に挑戦してみよう

 

この記事ではクロス貼りの仕事内容やメリット、注意点についてご紹介しました。クロス貼りは新築物件やリフォーム工事、イベント業界での需要がますます増えています。

手先の器用さや厳しい納期への対応が求められますが、高収入を狙えたり独立が狙えたりする仕事です。一人前になるまでの期間も短く、やる気のある方はどんどん仕事を受注していけます。

クロス貼りの仕事に興味をもった方は、転職活動に挑戦してみましょう。転職できれば安定した給料をもらいながら、親方や先輩社員からスキルを学べます。

すでにクロス貼りの仕事をしている方は、知識の取得やキャリアアップを目指して資格を取得することもオススメです。資格を取得しておけば、独立したときの営業にも役立ちます。

職人BASEなどのプラットフォームを有効活用して、クロス貼りのキャリアを築いていきましょう。

この記事を編集した人

職人BASE ライター

職人BASE 編集部

職人BASEブログは、職人とイベント業界をつなぐ「職人BASE」が運営する、職人さんの案件獲得や企業様の人事採用に関するコンテンツをお届けするメディアです。

\ 記事をシェアする /