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建築設計への転職は難しい?転職する方法やポイントもご紹介!

建築設計は専門性の高い仕事で、転職活動のハードルが高いと感じている方も少なくないかもしれません。しかし、転職を成功させるためのポイントや難しく感じる理由を理解することで、転職を成功させる可能性が上昇します。

この記事では建築設計の仕事内容や転職する方法、転職に役立つ資格についてご紹介します。難しいといわれている未経験からの転職でも役に立つ情報も記載しているので、ぜひ参考にしてください。

 

建築設計の仕事とは

 

建築設計の仕事とは、建築物をつくるためのプランを考案したり作図をおこなったりする仕事です。建築物は個人の住宅からビルなどの商業施設まであり、仕事内容は多岐に渡ります。

建物の設計に必要な意匠や構造、設備の3つの要素すべてをおこなう業務を、建築設計と呼びます。これらの業務は分業されることもありますが、国家資格である一級建築士を取得するにはすべての知識が必要です。

将来的に建築設計として独立を考えている方や、転職活動を有利にすすめたい方はぜひ資格の取得にもチャレンジしましょう。

 

未経験でも建築設計に転職できる理由

 

未経験の方が建築設計に転職することは、難しいといわれていますが不可能ではありません。理由としては、

  • 人手不足
  • 設計者の高齢化
  • 資格がなくても業務は可能

といった点が挙げられます。それぞれ解説するので、確認しておきましょう。

 

人手不足

建築設計の業界でも少子高齢化の影響によって、人手不足が深刻な問題となっています。経験者や資格取得者を採用できれば企業としても助かりますが、実際に即戦力を採用できることはレアケースです。

人手不足を解消するため、社内研修制度を充実させて積極的に未経験の方を採用している企業もあります。未経験歓迎の求人などもでているため、建築設計の仕事につきたい方は積極的にチャレンジしてみましょう。

 

設計者の高齢化

設計者の高齢化によって若手の育成に力を入れている企業も多いので、未経験者でも転職できる可能性があります。構造設計や設備設計は特殊な業務で、仕事をこなせる人材が少ないからです。

設計担当者の高齢化を解消したいと考えている企業もあるので、未経験歓迎の求人などを探して応募してみましょう。

 

資格がなくても業務は可能

資格を取得していれば転職活動を有利にすすめられるのは事実ですが、資格がなくても業務はおこなえます。建築士の資格は企業内に1人いれば設計業を請け負えるため、設計補佐などは無資格でも問題ありません。

実際に資格を持っていなくても建築設計として活躍している方もいるので、資格取得前に転職活動をおこなって経験を積むこともオススメです。

 

建築設計の転職が難しいといわれる理由

 

建築設計への転職が難しいといわれる理由は、求人を検索してみると未経験者歓迎としているものが少ないからです。事務や経理といった設計士以外の募集は未経験でも受けられることも多いですが、設計業務は経験者に限定していることも少なくありません。

未経験者歓迎の求人に応募したとしても、ほかの転職希望者のなかに経験者や有資格者がいると採用されにくくなります。企業としても中途採用で30代以上の方を採用するときは、即戦力を求めることが多いです。

業務経験や資格、建築関係の学歴がない場合は転職の難易度が高いことを理解しておきましょう。採用されるためには、粘り強く求人の検索や応募を続けることが求められます。

面接時も建築設計以外の業務をおこなっていた経験やスキルをうまくアピールして、企業に必要な人材と感じてもらうことが大切です。

 

建築設計の転職で役立つ資格

 

建築設計の転職で役立つ資格は、

  • 建築士
  • 木造建築士
  • 建築施工管理技士
  • 構造設計1級建築士
  • 設備設計1級建築士

などがあります。それぞれの特徴を解説するので、把握しておきましょう。

 

建築士

建築士は、設計や工事管理などの業務をおこなえる国家資格です。試験は1級と2級にわかれていて、1級の方が難易度は高く扱える業務の幅が広がります。

建築士試験に合格しても実務経験がないと免許登録はできませんが、面接時に試験合格を伝えれば設計業務へのやる気をアピールできます。難易度や受験資格のハードルが低い2級建築士からチャレンジすることがオススメです。

*参考 建築士

 

木造建築士

木造建築士は、建築士の資格でも木造の建築物に特化した資格です。鉄骨造や鉄筋の建築物は扱えませんが、資格を取得することで木造建築物の専門的な知識を証明できます。

木造建築のスペシャリストとして活躍できるため、木造建築物を得意とする設計事務所へ転職するときは非常に役立つ資格です。自分のやりたい業務や働きたい企業が決まっている方には、オススメの資格になります。

*参考 木造建築士

 

建築施工管理技士

建築施工管理技士は、建築工事の施工計画を作成して建築現場の工程管理や品質管理、安全管理をおこなえるようになる資格です。1級と2級にわかれていて、1級は監理技術者、2級は主任技術者の業務をおこなえます。

資格の取得によって業務の幅が広がったり、年収アップが期待できたりします。受験資格が必要な試験にはなりますが、取得できれば転職にも役立つため取得を検討してみましょう。

*参考 建築施工管理技士

 

構造設計1級建築士

構造設計1級建築士は、1級建築士を取得してから5年間の構造設計の実務経験が受験資格として必要になる国家資格です。資格取得には、講習の受講と試験の合格が必要になります。

構造設計1級建築士を取得できればみずから構造設計をおこなったり、ほかの建築士がおこなった構造設計を確認したりできます。取得難易度が高く実務経験も必要とする分、転職活動するときには評価されやすい資格です。

*参考 構造設計1級建築士

 

設備設計1級建築士

設備設計1級建築士は、構造設計1級建築士と同様に1級建築士の上位資格となる資格です。設備設計に特化した資格で、「3階建て以上かつ5,000平方メートルを超える建築物」は資格を保有していないと設備設計はできません。

受験資格も設定されていて取得難易度が高い資格になるため、転職時に保有している場合は積極的にアピールできる資格です。学習コストや勉強に必要な時間を確認して、資格取得にチャレンジしてみましょう。

*参考 設備設計1級建築士

 

建築設計の転職を成功させるポイント

 

建築設計の転職を成功させるポイントは、

  • 経験やスキルを身につける
  • 資格を取得する
  • 建築業界の経理や事務の業務も検討してみる

などがあります。自分にあった方法を理解して、転職活動を成功させましょう。

 

経験やスキルを身につける

建設設計への転職では、経験やスキルがもっとも重視されます。30代以上での転職ではとくに実務経験が重視される傾向にあるため、経験やスキルを身につけてから転職活動をおこなうことがオススメです。

資格や実務経験をまったく持っていない場合は、知人の紹介などを利用することも検討してみましょう。最初はおこなえる業務も少なく扱える現場も少なくなるかもしれませんが、まずは建築設計としてキャリアをスタートさせることが大切です。

すでに建築設計として業務をおこなっている場合は、実務経験を詰みながら実績としてアピールできる大規模な建築現場をこなせば転職時に有利になります。

 

資格を取得する

先ほども説明したように、建設設計に転職するときは資格を取得することも有効です。未経験からの転職を検討している場合は実務経験を積むことが難しいため、資格取得などで設計業務へのやる気をアピールすることが必要になります。

業務の幅を広げるときにも資格の取得は有効で、所持していなければできない業務も数多くあります。資格は転職するときだけでなく、独立するときにも役立つので積極的にチャレンジしてみましょう。

 

建築業界の経理や事務の業務も検討してみる

設計事務所の求人では、建築設計は経験者のみの募集でも経理や事務といった仕事は未経験でも募集していることがあります。

すぐに建築設計の業務をおこなえなくても、設計事務所に入社して建築設計の仕事を近くで見ることで、建築設計職にシフトできる可能性もあります。建築設計にかならず慣れる方法ではありませんが、求人がない場合などは検討してみましょう。

ほかにもアシスタントやアルバイトとして設計事務所に転職して、実務経験を身につけていく方法もあります。経験やスキル、知識を身につければ正社員として採用される可能性もあります。

正社員での転職と比べて年収が低くなる可能性の高い点には、注意が必要です。未経験から建築設計としてあたらしいキャリアをスタートさせるためには、多少のリスクをとることが必要になります。

 

イベント業界の設計案件を獲得してみよう

 

建築設計の仕事は建築現場だけでなく、イベント業界の案件もオススメです。新型コロナウイルスが5類に引き下げられたことで、オフラインイベントやハイブリッドイベントの開催が増え、建築設計を必要としているイベント業界の案件も増えています。

イベント会場内でもブースやイベント会場の設置など、建築設計の需要はあります。イベント業界の仕事は、納期が決められていてスケジュールをたてやすい点もメリットです。案件を獲得できれば単価も高く収入も安定するため、注目されています。

ほかの建築設計と一緒に作業することもあるので、知識や技術を交換したり別の案件につなげたりすることも可能です。違う業種の職人も多くいるため、イベント業界の案件を通じてあたらしいつながりが生まれることもあります。

プラットフォームの「職人BASE」では、建築設計のスキルを活かせるイベント業界の案件を探すことが可能です。大工としての建築設計や取得資格はプラットフォームやマッチングサイトでも、プロフィールに記載できるので案件を獲得しやすくなります。

*参考 職人BASE

 

まとめ|建築設計職に転職するにはさまざまな選択肢がある

 

この記事では建築設計の仕事内容や転職する方法、転職に役立つ資格についてご紹介しました。建築設計に転職するためには、実務経験を積んだり資格の取得をしたりすることが大切です。

建築設計においても人手不足は問題となっていて、未経験の方でも建築設計に転職するチャンスはあります。転職するための情報を集めて、自分にあった方法で建築設計としてのキャリアをスタートさせていきましょう。

建築設計に転職できた場合は、高単価の仕事が多いイベント業界の案件もオススメです。実務経験や知識を身につけて、業務の幅が広く高年収な建築設計を目指していきましょう。

この記事を編集した人

職人BASE ライター

職人BASE 編集部

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