今回は、職人BASEを通じて株式会社第一広房TOKYO 木工部に入社された戸上さんに、インタビューを行いました。
舞台製作からイベント造作の製作へのキャリアチェンジに至った経緯や、意外な決めてなど当時のお気持ちや転職をして変わったことなど、リアルな声をお届けします。
目次
ご紹介
職人BASEを通じて第一広房TOKYOに入社した 戸上さん(写真右)
ステージ造作からイベント、内装施工へ、今まで培ってきた金物、木工スキルで新たな挑戦を続ける35歳。
職人BASE 担当 山口(写真左)
企業と求職者、双方の橋渡し役として、マッチングから入社後のサポートまで担当。
導入 ― 舞台制作から展示什器へ、新たな挑戦
山口 :本日はよろしくお願いします。まずは簡単に自己紹介をお願いできますか?
戸上 :はい、戸上と申します。これまでイベントの大工として、主にコンサートや舞台の制作に携わってきました。最初は鉄工部門に配属され、ステージの台やパネルを溶接する仕事を担当し、その後は希望して木工部門に異動しました。図面を見ながら段取りを組んで、チームに指示を出しつつ自分でも製作を担当する。そんな形で14年ほど働いてきました。
山口 :長くステージの世界で経験を積まれてきたんですね。今回はイベント施工から内装まで手がける第一広房TOKYOにキャリアチェンジされたわけですが、その背景を伺うことで、同じように次の働き方を考えている方にも参考になると思います。
転職前の状況と課題感 ― 長時間労働と将来への不安
山口 :まずは前職のお仕事について、詳しく教えていただけますか?
戸上 :前職は舞台やコンサートのセットを作る会社で、最初は鉄工部門に配属され、鉄を溶接してステージの台やパネルを作っていました。7年ほど経ってから自分の希望で木工部門に移り、舞台の造作物を中心に担当していました。製作だけでなく、段取りを組んで後輩に指示を出したり、チームをまとめたり、リーダー的な役割も担っていました。
山口 :責任の大きなポジションだったんですね。そこから“次のキャリアを考えるきっかけ”になったのは?
戸上 :一番大きかったのは残業の多さです。コロナ禍で社員が減り、業務量が一気に増えたことも拍車をかけました。若い頃は勢いで乗り切れても、このまま長く続けるのは難しい。結婚して家庭があるので、『この働き方では体も気持ちも持たない』と感じたのがきっかけでした。
山口 :相当ハードな環境だったんですね。会社の体制や人員構成も影響していましたか?
戸上 :はい。40代や50代のベテランが少なく、30代が20代を教えるような状態でした。経験豊富な人から学ぶ機会が減り、責任だけが増えていく環境だったんです。自分のキャリアを広げることも難しいと感じていました。
職人BASEとの出会い ― 安心感とスピードを実感
山口 :そうした中で職人BASEに登録していただいたのは、どんな経緯だったんでしょうか?
戸上 :Instagramです。展示業界のことを調べていたら職人BASEの広告がよく出てきて、最初は『よく見るなあ』くらいの感覚でした。でも“動いてみないと分からない”と思い、登録しました。正直、今後のキャリアをどう考えればいいか分からず不安でしたが、動いたことで一気に進んだ感覚がありますね。
山口 :登録後の流れはいかがでしたか?
戸上 :とにかくスピードが早いと感じました。他の転職サイトも見ていましたが、職人BASEは登録してすぐ連絡をいただき、初めてのお話を伺うまでにテンポ良く進んだ感じがしました。『こんなに早く動いてくれるんだ』と驚きましたね。
山口 :初回のヒアリングの印象も覚えていらっしゃいますか?
戸上 :はい。内容がとても具体的で、これまでの経験や希望を丁寧に聞いてもらえました。『ここなら安心して相談できる』と感じましたね。不安だった“次の働き方探し”を、伴走してくれる存在がいることは大きかったです。
第一広房TOKYOとの出会い ― 決め手は現場と“趣味の共通点”
山口 :第一広房TOKYOをご案内したときの第一印象は?
戸上 :展示の世界にも興味があり、スキルを活かしながら新しいことに挑戦できる環境を探していました。工場を見学したときに什器製作の様子を見て、『ここなら実現できそうだ』と感じました。工場も綺麗で、雰囲気も良かったです。面接で佐久間さんや大石さんから『まだ35歳じゃないか!これからだよ』と背中を押していただいたのも心に残っています。転職は難しいかもしれないと不安でしたが、そう言っていただけて気持ちが前向きになりました。
※佐久間様:第一広房TOKYO 木工部全体制作管理
※大石様:第一広房TOKYO 木工スタジオ工場長
山口 :大石さんとの趣味の話もあったんですよね。
戸上 :はい(笑)。大石さんがスケートボード好きだと知って、一気に親近感が湧きました。スケーターがよく使うブランドのエプロンを着けていらして、純粋にかっこいいなと思いました。趣味が合う人がいると、それだけで『ここでやっていけそう』と思えるものです。小さなきっかけですが、大きな決断につながりました。
入社後の現在 ― 新しい技術と、整った生活リズム
山口 :入社後はどんなお仕事をされていますか?
戸上 :木工部でイベントの造作物の製作をしています。ステージセットと似た作業もありますが、用語が違ったり仕上げの方法が全然違うので、最初は戸惑いました。展示什器などは至近距離でお客様に見られるため精度が求められますし、化粧板を貼る仕上げ方や細かい寸法の調整など、新しい学びが多いです。
山口 :新しいことへの挑戦が続いているんですね。
戸上 :はい。わからないことは素直に聞くようにして、失敗しないように心がけています。先輩のやり方を見て吸収できるのも良い環境だと感じています。
山口 :働き方や生活面の変化はいかがですか?
戸上 :大きく変わりました。以前は帰宅が夜遅くなることが当たり前でしたが、今は夕食を家族と一緒にとれる生活です。子どもも生まれて、家族と過ごす時間が増えたのは本当に嬉しいです。妻からも『転職してよかったね』と言ってもらえています。
山口 :会社の雰囲気はいかがでしょう?
戸上 :社員旅行で大阪万博の視察にも行かせてもらいました。グループ全体で色々な部署があり、『こんなに多様な仕事をしているんだ!』と驚きました。普段話さない人とも交流できて、酒好きが多いので(笑)すぐに打ち解けられました。木工部内の飲み会も楽しくて、普段寡黙な先輩方が急に饒舌になったりして、良い雰囲気だと感じています。
これからの展望 ― 信頼される存在を目指して
山口 :今後のキャリアについてはどのように考えていますか?
戸上 :まずは任せてもらえるようになることです。まだ新しいことに慣れきれていない部分もありますが、経験を積んで信頼を得ていきたい。いずれは若手をまとめられる存在になりたいですね。
読者へのメッセージ ― まずは動いてみること
山口 :最後に、これからのキャリアを考えている方に向けてメッセージをお願いします。
戸上 :もの作りに興味があるなら、まずは動いてみることだと思います。自分も結婚して住宅ローンがあり、収入面の不安は大きかったです。でも登録して動いてみたら道が開けました。職人BASEは、安心して相談できて、自分の希望に合う会社とつないでくれます。不安があっても、一歩踏み出すことで未来は変わると思います。
まとめ ― 安心感とスピードで実現した新しい働き方
戸上さんのキャリアチェンジは、「安心感」「スピード」「希望条件に合う企業との出会い」が揃った好例です。
前職の過酷な環境から抜け出し、第一広房TOKYOで新しい技術に挑戦しながら家庭との時間を大切にできるようになった姿は、多くの方にとって希望となるでしょう。
もし今の環境に悩みを抱えているなら、まずは動いてみること。
職人BASEは経験を活かしたい人と企業をつなぎ、次のキャリアへの一歩を後押しします。
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