展示会やイベントを開催するにあたり、欠かせないのがイベント施工業者とそこで働く職人の丁寧な仕事です。さまざまな業種の職人が一体となって、会場設営から運営、撤去までの一連の流れを遂行します。やりがいも多く、案件を受注して活躍したいと考える職人も少なくありません。
この記事では、イベント施工の案件で募集されている業種や受注のポイントを詳しく解説します。案件を獲得するための足がかりになりましたら幸いです。
目次
イベント施工の仕事内容や業界の業務フロー
イベント施工の仕事は、イベントの企画から設営、運営、撤去までの幅広い業務を担います。業務フローとしては以下になります。
- ヒアリング・会場設計
まず、クライアントの要望をヒアリングし、会場の選定やレイアウトの設計を行います。クライアントのブランディングに沿って設計することが求められます。
- 設営
設計後は、施工業者や機材手配を進め、ステージやブースの設営、音響・照明設備の設置などを実施します。
- 運営
イベント当日はスムーズな運営を支えるため、スタッフの配置や進行管理を行い、来場者の安全確保にも気を配ります。
- 撤去
イベント終了後は会場の撤去作業を行います。最後はクライアントと振り返りを実施して、次回の改善点を確認するまでが業務内容です。
こうした業務の流れには、大工や電気工事士、デザイナー、カメラマンなど多くの専門職が関わります。各職種が連携して運営することが、イベント成功につながります。
イベント施工の案件で募集されている業種10選
イベント施工では多くの業種の職人が一体となって動いており、スキルや経験をもった職人は非常に需要が高く、引く手数多だといえます。そこで、イベント施工の案件で募集されている主な業種を10種ピックアップしましたので、詳しくご紹介します。
大工
イベント業界では、大工の技術が多くの場面で求められます。ステージやブースの設営、展示会の什器制作など、木材や金属を使った造作が必要な場面が多いためです。
とくに短期間での施工が求められるため、スピーディーかつ正確な作業ができる大工は重宝されるでしょう。また、イベントごとに異なるデザインに対応する柔軟性も重要です。
設計士
イベント業界における設計士の役割は、主に会場のレイアウトやブースの構造設計を行うことです。限られたスペースを有効活用し、安全性を確保しながら、来場者にとって魅力的な空間を作り上げる必要があります。
具体的には、ステージや展示ブースの図面作成、施工方法の検討、使用する素材の選定などが主な業務です。イベントの特性に応じた設計が求められるため、デザイナーや施工スタッフと綿密に連携をとりながら進めることが重要となります。
電気工事士
イベント業界における電気工事士の役割は、照明や音響、映像機器の電源供給と配線作業を担当することです。とくに大規模なイベントでは多数の電源が必要となるため、安全に配線し、機器が問題なく作動する環境を整えることが求められます。
具体的な業務として、仮設電源の設置、電圧の管理、トラブル時の対応などが挙げられます。イベントは短期間での設営が求められるため、迅速かつ正確な作業が重要となり、経験や資格が活かせる分野といえるでしょう。
音響オペレーター
音響オペレーターは、イベント会場での音響設備の設置や調整を担当する専門職です。マイクやスピーカーの配置、音量や音質のバランス調整、BGMや効果音のタイミング管理などが主な業務となります。
とくにライブイベントや講演会では、出演者の声をクリアに届けるための繊細な調整ができるスキルが求められます。機材の設置だけでなく、イベント本番中の音響トラブルに迅速に対応する能力も必要です。
空間デザイナー
空間デザイナーは、イベント会場のレイアウトや装飾を担当し、来場者にとって魅力的な空間を作り上げる仕事です。ステージやブースの配置、照明の使い方、導線設計などを考慮し、イベント全体の雰囲気を演出します。
とくに展示会やブランドの発表会などでは、企業や商品のコンセプトを来場者に的確に伝えることが求められます。また空間設計だけでなく、施工業者との調整やコスト管理も重要な業務です。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、イベントのポスターやパンフレット、会場内のサインやバナーなどのビジュアル制作を担当します。視認性を高めるデザインやブランディングを意識しながら、イベントのコンセプトに沿ったグラフィックを制作するのが役割です。
また、SNSやWeb広告用のビジュアルを作成することもあり、デジタルと印刷の両方に対応できるスキルが求められます。デザインの力でイベントの集客や盛り上がりを支える重要なポジションだといえるでしょう。
3DCGデザイナー
3DCGデザイナーは、3次元コンピューターグラフィックスを駆使して、イベントのビジュアルに訴えるコンテンツを制作します。具体的には、会場内の映像演出やデジタルサイネージ、プロジェクションマッピングなどの制作を担当します。
3DCGデザイナーの仕事はイベントの演出効果を高め、来場者にインパクトのある体験を提供するために非常に重要です。そのため、3DCGデザイナーはイベント業界で需要の高い、貴重な人材だといえるでしょう。
カメラマン(スチール/ムービー)
カメラマン(スチール/ムービー)は、イベントの記録やプロモーション用の素材を撮影する役割を担います。
スチールカメラマンの場合、イベントの雰囲気や出演者の表情、会場の様子を静止画で撮影し、広告や報告資料に活用されます。ムービーカメラマンは、ステージ演出や来場者の動き、講演内容などを動画で記録し、後日プロモーション動画やアーカイブ映像として編集し、公開されます。
イベントの成功を視覚的に伝える仕事として、需要が高い職種の一つです。次のイベント集客を成功につなげるためにも、カメラマンは欠かせない業種です。
運搬
運搬は、ステージ機材や照明、音響設備、展示ブースのパーツなど、大型で重量のある物品を安全かつスムーズに会場まで運ぶ役割を担います。イベントの規模によっては、トラックでの輸送やフォークリフトを使用した荷下ろし作業が必要になるため、大型免許やフォークリフトの資格をもっていると重宝されるでしょう。
搬入・搬出のスケジュールは厳しく、迅速な作業が求められます。正確な作業とチームワークが重要な仕事だといえます。
企画制作ディレクター
企画制作ディレクターはイベント全体の計画を立て、成功に導く重要な役割を担う重要な職業です。クライアントの要望をもとにコンセプトを設計し、スケジュールや予算を管理しながら、各専門業種と連携して進行します。
業務内容は多岐にわたり、たとえば会場の選定や演出プランの作成、プロモーション戦略の立案などが挙げられます。イベント当日は現場で指揮をとり、スムーズな運営をサポートすることになるため、コミュニケーション能力や問題解決力が求められる仕事です。
イベント施工の案件を受注する方法
実際にイベント施工の案件を受注する方法をみていきましょう。受注方法はさまざまですが、今回は主な方法として3つピックアップしました。それぞれ詳しく解説します。
- 案件受注系のマッチングサービスを活用する
- イベント運営会社に直接営業をする
- 知り合いから紹介してもらう
案件受注系のマッチングサービスを活用する
イベント施工の案件を効率的に探す方法として、マッチングサービスの活用が挙げられます。マッチングサービスは、職人を募集する企業が掲載する案件情報を検索し、条件に合う仕事に簡単に応募できる仕組みです。
報酬や作業内容、スケジュールが明確に記載されているため、応募後のトラブルを避けやすい点がメリットです。とくにフリーランスや副業として案件を探している人にとって、複数の案件を比較しながら仕事を選べるのは大きな利点といえるでしょう。効率的に案件を獲得したいなら、活用してみましょう。
イベント運営会社に直接営業をする
昔ながらではありますが、イベント運営会社に直接営業をすることが、イベント施工の案件を獲得する方法のひとつとして挙げられます。間に何かしらのサービスや仲介人が入らないため、スピーディーな案件獲得も期待できるでしょう。
自分のスキルや実績をアピールして案件を獲得するために、まずは企業のホームページや求人情報をチェックし、適切な担当者に連絡をとりましょう。訪問やメール、電話などの方法を使い、自己紹介とともにポートフォリオや過去の施工実績を提示することが効果的です。
知り合いから紹介してもらう
イベント施工の案件を獲得する方法のひとつに、知り合いからの紹介も効果的です。イベント業界では人脈が非常に重要であり、企業と職人、お互いに信頼できる知人からの紹介は案件獲得の大きなチャンスになります。
案件を紹介してもらったり、企業とつないでもらったりするためにも、日頃から業界関係者との交流を大切にし、技術力や対応力の向上に努めることが大切です。定期的に連絡をとり、近況報告をすることで新たな案件につながる可能性が高まります。
イベント施工の案件受注を成功させるためのポイント
イベント業界はスキルをもった職人を広く募集しています。しかし、案件を獲得するためには受注成功のためのポイントを抑えておくことも重要です。ここで、案件受注を成功させるための主なポイントを3点ご紹介します。
- 技術と経験を深める
- 自己分析で強みをつくる
- 関係業者や営業先に定期的に連絡をとる
技術と経験を深める
イベント施工の案件を安定的に受注するためには、技術力と経験を深めることが欠かせません。自身が携わる業種の基礎技術をしっかり磨き、専門的な知識を身につけ続け、実務としてアウトプットを繰り返すことが重要です。
たとえば、基礎技術や知識のインプットとして資格取得が挙げられます。配線関係であれば電気工事士、大工であれば建築士などの資格を取得すれば、専門性をアピールできるでしょう。
次に、実績を積み重ねることも求められます。継続的なスキルアップを意識し実績を積み重ね、施工の質を高めていきましょう。
自己分析で強みをつくる
案件を安定して受注するためには、自分の強みを明確にし、他社との違いを適切にアピールすることが大切です。過去の経験やスキルを整理し、どの分野に強みがあるのかを分析しましょう。
たとえば、内装施工が得意なら、デザイン性の高いブース制作に特化するのも有効です。また、電気設備や映像演出に関する知識がある場合、それを活かせる案件を狙うといいでしょう。強みが明確になれば、そこを求めるクライアントに信頼されやすくなり、案件の獲得につながります。
関係業者や営業先に定期的に連絡をとる
イベント施工の案件を安定して受注するには、関係業者や営業先と定期的に連絡をとることも欠かさず行いましょう。一度案件を受注して終わりではなく、継続的な仕事につなげるために、関係者との関係を維持することは非常に重要です。
たとえば、案件完了後にお礼の連絡を入れたり、「今後の案件予定はありますか?」と打診したりすることで、次の仕事につながる可能性が高まります。ただし、頻繁すぎる連絡は逆効果になるため、相手の状況を考慮しながら適度な頻度を心がけましょう。
イベント施工の案件探しは「職人BASE」がオススメ
今後、イベント施工の案件を効率的に探したいと考えている場合、「職人BASE」の活用がオススメです。「職人BASE」は、イベント業界で活躍できるスキルをもつ職人と、そのような職人を募集している企業をマッチングさせるプラットフォームで、施工案件を探している人にとって便利な仕組みが整っています。
案件の種類が幅広く、短期の仕事から長期の契約までさまざまな案件があることや、専任エージェントのサポートが受けられるなど、未経験者でも安心して利用できる点が魅力です。さらに、案件を通じて正社員として雇用されるケースもあり、安定した仕事を求める人にも適しています。
登録は無料で、スマホから簡単に操作できるため、時間が取れなく忙しい方でも隙間時間で活動できるでしょう。イベント業界でのキャリアアップを目指すなら、ぜひ活用を検討してください。
*参考 職人BASE
まとめ|スキルを活かしイベント施工の案件を獲得しよう
この記事では、イベント施工の案件で募集されている業種や案件受注のポイントを詳しく解説しました。さまざまな業種の職人が活躍できるイベント業界では、自身が今もっているスキルや経験をさらに活かせるでしょう。これを機にイベント施工の案件を獲得し、収入増やキャリアアップを目指しましょう。