さまざまなものの主流がオンラインとなる中でも、オフラインの場であるイベントや展示会などはまだまだ盛り上がりをみせています。来場者を楽しませるだけでなく、ビジネスの架け橋ともなる重要な業界ですので、自身も携わり、スキルを活かして活躍したいと考える職人の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、イベント施工の概要や活躍している業種をはじめ、イベント施工の案件を探す方法などを詳しく解説します。
目次
イベント施工とは
イベント施工とは、コンサート、展示会、野外イベントなどで、会場設営を行う仕事です。具体的には、ステージや客席、照明・音響機器の設置、展示ブースの設営や装飾、テントの組み立てなどが含まれます。
イベント前は運営会社や代理店などと念入りに打ち合わせを行い、企画された内容通りの空間を期日までに完成させるために、多くの職人が動きます。また設営だけでなく、イベント終了後にはステージやブースを解体し、機材を搬出する撤収作業まで行うため、イベントの運営以外は一貫して行うことが主な仕事内容です。
*参考 イベント設営の仕事内容は?
イベント施工に経験は必要か
イベント施工の案件を受注する場合、必ずしもイベント施工の経験が必要というわけではありませんが、受注する業務の知識やスキルは必要となるでしょう。たとえば、ブースや大道具製作ができる大工案件の受注をするには大工の経験が必要などです。
正社員求人など雇用として携わる場合は、未経験者でも一から教育できる体制が整っている会社が多いため、未経験でも応募可能となっています。しかし、実際に案件を請け負うとなる場合、その業務に必要なスキルや知識、資格などがなければ、施工会社もスキルを対価に報酬を支払うことはできません。
しかし、すべてがその限りではありません。まずは挑戦できそうな案件がある場合は積極的に応募してみることがオススメです。
イベント施工で活躍する主な業種
イベント施工ではどのような業種が求められていて、それぞれどのような仕事をしているのかを解説します。イベント施工で活躍する業種は多くありますが、主な業種として以下の5つをピックアップしましたので、みていきましょう。
- 大工
- 施工管理(イベント)
- 映像オペレーター
- 空間デザイナー
- 電気工事
大工
イベント施工における大工の仕事は、仮設ステージや展示会ブースの制作、美術セットの施工など多岐にわたります。具体的に挙げると、プロモーションビデオやCMの撮影では美術セットや大道具の製作など、展示会やイベントではステージやブース、ディスプレイなど、アミューズメントパークなどでは内装工事などが挙げられます。
経験者の場合、案件応募の際も優遇されることが多く、高いスキルをもつプロとしてイベント施工で非常に活躍できるでしょう。また、気に入ってもらうことでリピート依頼をされることも多く、いくつかのリピート業者をかかえることで高収入を目指せます。
施工管理(イベント)
イベント施工での施工管理の仕事は、全体の進捗確認やスケジュール管理、関係者との調整など、現場全体を円滑に進めるための役割を担います。具体的には、工程や安全面の管理が中心で、計画立案や報告業務も行います。
イベントの成功を支えるため、チームとの密な連携や的確な判断力が求められる立場で、建設業などで培った経験が活かせるでしょう。資格が必要な工事も多いため、電気や管工事などの施工管理資格を所有していることで、案件を獲得しやすくなるでしょう。
映像オペレーター
映像オペレーターは、展示会やイベントで映像演出を担当し、会場全体の魅力を引き出す重要な役割を担います。具体的には、展示ブースやステージの映像の操作、プレゼンテーションや演出に合わせた映像再生や調整などを行います。
タイミングやクオリティがイベントの印象を左右するため、高い技術と集中力が求められる業種です。だからこそ来場者にインパクトを与え、イベントの成功に大きく貢献できるような映像オペレーターは、引く手数多の業種といえるでしょう。
空間デザイナー
空間デザイナーは、展示会やイベントの会場で使用するブースや空間のデザインを担当する仕事です。具体的には、クライアントの要望をヒアリングし、それを3Dパースや図面に反映させて提案し、空間デザインの構成を決めていく仕事です。
多くの案件はコンペ形式で行われ、提案が採用されれば営業担当とともにプロジェクトを進行します。デザイン提案だけでなく、納期までのスケジュール管理や修正対応も行うため、スピード感や柔軟な対応力が求められます。そのため、空間デザイナーとして現役で働いている方は案件獲得の際に有利となるでしょう。
電気工事
電気工事は、イベントや展示会の会場設営において欠かせない業務といえます。照明や音響、通信機器を稼働させるために分電盤の設置や電源の確保、配線作業を行いますが、これらを行うためには資格が必要なものが多いことが理由です。
屋内外を問わず、電力供給のための仮設電気工事や電源の確保は必要です。そのため、資格が必要な電気工事の募集案件は多く公開されています。イベントや展示会での電気工事経験がなく案件獲得に自信がない場合も、まずは応募してみることがオススメです。
イベント施工の案件を探す主な方法
イベント施工の案件を探す方法をご紹介します。主な方法として以下の3つをピックアップしました。それぞれ詳しくみていきましょう。
- マッチングサイト
- 業者からの紹介
- イベント施工会社への営業
マッチングサイト
イベント施工の案件探しに非常に便利なツールとして、マッチングサイトが挙げられます。案件探しにおけるマッチングサイトとは、依頼主が掲載する労働内容や条件を閲覧し、自分に合った案件に応募する仕組みをいいます。
登録は基本情報を入力するだけで簡単にはじめられ、スマートフォン一台あればどこでも案件探しができるため、効率がいい点が大きな魅力です。また、条件も細かく公開されているため、あとから食い違いがない点も利点といえるでしょう。
業者からの紹介
実際にイベント会社で働いている業者から直接紹介してもらうことも、イベント施工の案件をみつける有効な方法といえるでしょう。長く付き合っていける信頼できる業者をイベント会社は探しているため、依頼している業者からの紹介は信頼されやすく、案件の獲得も有利に進みます。
しかし、紹介してもらうためには日頃の業務に真摯に取り組み、良好な関係を築いておくことが必要です。コミュニケーションを躊躇わず、自分の存在を日頃からアピールしておきましょう。
イベント施工会社への営業
昔ながらではありますが、イベント施工会社への営業も案件を探す上で効果的な方法です。具体的には、自分の対応エリアからイベント施工会社をネットで検索し、ホームページ問い合わせや電話問い合わせ、直接営業をする方法が挙げられます。
しかし、この方法は自分の経歴やスキルをしっかりとアピールしなければならないため、事前に施工事例やポートフォリオなどを用意しておく必要があります。営業力とコミュニケーション能力が、成功するための鍵といえるでしょう。
イベント施工の案件探しはマッチングサイトがオススメ
イベント施工の案件を探す方法として3つご紹介しました。その中でもとくにオススメされるのが、マッチングサイトです。
ではなぜマッチングサイトがオススメなのか。利用するメリットをご紹介しますので、詳しくみていきましょう。
条件に合う優良案件が多数ある
マッチングサイトがオススメされるメリットとして、優良案件をみつけやすい点が挙げられます。マッチングサイトはオンラインである特性上、全国の多様な案件が集まるため、経験やスキル、希望条件に合った優良案件をみつけやすい点が大きな魅力です。
短期・高収入案件や、特定のスキルを必要とする案件も多く掲載されているため、自分の希望する条件に適した案件を選ぶチャンスが広がるでしょう。ただし、すべての案件が好条件とは限らないため、内容をよく確認し、自分に合った案件を見極める力は大切です。
スマホでスキマ時間に活用できる
マッチングサイトは、パソコンだけでなくスマホでも簡単に利用できるため、手軽に案件探しができます。仕事の合間や忙しい日常のちょっとした時間を使い、スキマ時間に公開されている案件をチェックできる点は大きなメリットといえるでしょう。
条件検索や応募、チャットでのやり取りもスマホ一台で完結し、時間や場所を選ばず効率的に案件を探せます。また、Webサイトだけでなく専用アプリが提供されているサービスもあるため、スマホに不慣れな方でもより扱いやすい点も魅力です。
業界の情報収集ができる
マッチングサイトは案件探しだけでなく、業界の最新情報を収集する手段としても活用できます。どの地域でどのような仕事が求められているのかなどはもちろん、中には誰でも気軽に投稿できる掲示板や、業界の動向を解説したコラムなどのサービスがついているものがあります。
また、公開案件をしっかり分析すると、エリアによる報酬の相場や必要なスキルなど、他では得られない情報を効率的に知ることができるでしょう。さらに、企業の求人内容を通じて業界のトレンドやニーズを理解できる点も魅力です。
イベント施工の案件探しもできる大手マッチングサイト
ここで、イベント施工の案件を受注できる大手マッチングサイトをご紹介します。これから案件探しをしたい方はぜひ参考にしましょう。
Lancers
「Lancers(ランサーズ)」は、日本最大級のクラウドソーシングサービスで、多様な業種の豊富な案件が揃っています。イベント施工関連の案件では、施工管理や空間デザイン、運営補助など幅広い案件が公開されています。
スマートフォンからも利用でき、案件の検索から契約、報酬の受け取りまでオンラインで完結できる点が特徴です。また、報酬は仮払い制度により、納品後の不払いリスクを避けられるため安心できる点も、受注側としては魅力でしょう。
*参考 Lancers
クラウドワークス
「クラウドワークス」は日本でも最大手のクラウドソーシングサービスで、多くの案件が公開されています。イベント施工関連も豊富に掲載されており、スキルに応じて条件に合った案件を選べます。
Lancers同様、スマホを活用して案件探しや応募が可能で、現場の合間や移動時間を活用できる点や、仮払い制度で報酬未払いのリスクがない点が非常に魅力的なサービスです。会員登録は無料のため、まずは気軽に登録してはじめてみることがオススメです。
*参考 クラウドワークス
イベント施工の案件探しは「職人BASE」がオススメ
大手2社のマッチングサービスをご紹介しました。豊富な案件数からイベント施工関連の掲載も期待できる大手2社ですが、イベント施工の案件探しにはその業界に特化したマッチングサイトがよりオススメされます。そこで、イベント・展示会に特化しているマッチングサービスとして「職人BASE」がオススメです。
「職人BASE」は、イベント施工会社の求人や案件を効率的に探せるプラットフォームで、スマホアプリから簡単に条件に合う案件を検索できます。応募や企業との連絡がスムーズに行えるため、忙しい方でも利用しやすい仕組みです。
また、登録したプロフィールをみた企業から直接スカウトが届く機能もあり、自分から動かなくても新たなチャンスを掴む可能性があります。
さらに、案件を通じて正社員として雇用されるケースもあり、転職を考えている方にもピッタリだといえるでしょう。専任のエージェントによるサポートも充実しており、未経験者でも安心して利用できる点も魅力です。
登録は無料なので気軽にはじめられます。イベント業界でのキャリアアップを目指すなら、ぜひ試してみてください。
*参考 職人BASE
まとめ|イベント施工の案件探しを効率的に行おう
この記事では、イベント施工の概要や活躍している業種をはじめ、イベント施工の案件を探す方法などを詳しく解説しました。イベント施工の案件探しは、マッチングサイトを利用することがオススメです。
他の仕事やプライベートの時間を無駄に犠牲にせず、スキマ時間で案件を探せるマッチングサイトを利用し、効率的に案件探し、そして案件の受注を行いましょう。