専門的な知識やスキルが必要なイベント業界ですが、実は未経験でも転職できることをご存知でしょうか。仕事内容によっては資格が必要なものもありますが、なぜ専門性が高く感じるイベント業界に未経験でも転職できるのか、その理由が気になるでしょう。
そこでこの記事では、イベント業界の概要や未経験でも転職できる理由、向いている人の特徴などを解説し、記事の最後にオススメの転職サイトまで詳しくご紹介します。
目次
イベント業界とは
まずはイベント業界とはどのような業界なのかをみていきましょう。イベント業界の概要、そしてイベント業界の中の仕事内容を詳しく解説します。
イベント業界の概要
イベント業界は、コンサートやライブ、展示会、スポーツイベントなど、多岐にわたるイベントを成功させるために運営や制作を行う、幅広い分野の総称です。具体的な業務内容としては、会場運営や警備、販売といった運営系から、ブース制作や大道具を手がける大工、電気系統の整備を行う電気工事士、空間のデザインを担当する空間デザイナーなど、多岐にわたります。
イベント業界はひとつのスキルにとらわれず、多様な人々が活躍できる場がある業界です。そのため、業界内での自分の職種を極めつつも、他の職種の方とも多く関わる機会のある唯一の業界だといえるでしょう。
イベント業界の仕事内容
イベント業界の仕事内容は、大きく設営、運営、演出に分かれます。
- 設営設営では、会場内のチラシ配置、案内板設置、客席準備などを行い、ブースや舞台の制作に関しては専門知識をもつ職人が活躍します。
- 運営運営スタッフは、チケット販売やもぎり、来場者の誘導、グッズ販売、イベントの進行などを担当します。迅速かつ正確な対応が求められ、とくに混雑時にはスムーズな進行が重要です。
- 演出演出面では、映像や音響のオペレーション、カメラ撮影などがあり、専門スキルをもつスタッフがイベントの成功を支えています。
*参考 イベントスタッフになるには
イベント業界への転職は未経験でもできるのか
冒頭でお伝えした通り、専門性が高い業界に感じるイベント業界ですが、転職は未経験でもできます。その根拠や理由を詳しく解説しますので、みていきましょう。
未経験OKの求人も多数ある
イベント業界では未経験OKの求人が多く公開されています。その理由としては、主に2点挙げられます。
- 体力ややる気重視設営や運営などイベント業界の業務は、経験よりも体力ややる気が重視される場合が多いことが理由です。時には長い時間立ちっぱなしや動きっぱなしの場合もあるため、体力があり、それをこなせるやる気があることが求められるからです。
- 研修制度の充実研修やOJTを通じて必要なスキルを学べる環境が整っている会社も増えています。とくに、会場の設営や撤去などの作業はまだ専門的なスキルは必要ないため未経験者でもはじめやすく、短期間の研修でも現場の流れを理解できるでしょう。
以上のように、未経験からスタートして実績を積むことで、専門的なスキルや知識を身につけられるため、はじめての方にも挑戦しやすい業界といえるでしょう。
バイトだけでなく正社員の求人も多い
未経験OKとなるとバイトや契約社員などから雇われるかと思われがちですが、イベント業界では未経験OKの正社員求人も多く公開されています。その理由として、長期的な人材確保を目的としているためです。
業界では、現場での経験を重ねながらスキルを習得することで成長できる環境が整ってきています。また、未経験者でもコミュニケーション能力や意欲を重視する職種が多いことも理由の一つです。
正社員として働くことで、安定した収入や福利厚生が得られるだけでなく、経験を積む中でキャリアアップのチャンスも広がります。将来的には、現場のリーダーや専門職として活躍する可能性もあり、安定したキャリア形成が期待できる点が魅力です。
イベント業界に向いている人の特徴
未経験でも転職し、活躍できるイベント業界に向いている人の特徴をみていきましょう。以下の3つの特徴をピックアップしたので、詳しく解説します。
- 体力
- コミュニケーション能力
- 臨機応変な対応能力
体力
イベント業界では、体力が重要視されています。その理由としては、業界の特性から勤務時間が長くなりがちだからです。
イベントは休日や深夜に行われることも多く、設営や準備では長時間の立ち作業や重い荷物の運搬が発生します。また、急なトラブル対応や徹夜作業が必要になる場合もあります。そのため、体力がないと続けるのが難しい場面も多いでしょう。
しかし、体力があり休息をうまく取りながら働ける人にとっては、この業界で活躍しやすいといえます。業務が多岐にわたる分、達成感ややりがいを得られる魅力もある業界です。
コミュニケーション能力
イベント業界では、コミュニケーション能力も欠かせない大切な特徴といえます。理由としては、準備や運営の過程で、多くの関係者とやり取りをしながら進捗を確認し、指示を正確に伝える必要があるためです。
また、現場ではトラブル発生時に迅速で的確な対応を行うためにも、関係者とのスムーズな連携が重要です。クライアントの要望を正しく理解し、それを具体的な形に落とし込む力も求められます。
これらをうまくこなすためにも、コミュニケーション能力が必要です。コミュニケーション能力を活かせばイベント運営が円滑に進み、成功に大きく貢献できるでしょう。
臨機応変な対応能力
イベント業界では、臨機応変な対応能力が求められます。現場では予定通りに進まない状況や予期せぬトラブルが発生することが少なくありません。その際、冷静に状況を判断し、最適な解決策を即座に実行する力が必要です。
また、クライアントの急な要望や変更依頼に対しても柔軟に対応することで信頼を築けます。臨機応変に対応する能力を活かせる人は、スムーズな運営を支え、イベントの成功に大きく貢献できるでしょう。
イベント業界で活躍する主な業種4選
イベント業界ではさまざまな職種の職人が活躍しています。実際にどのような職人が活躍しているのか、主な職種を以下の4つピックアップしましたので、それぞれ詳しく解説します。
- 内装大工
- カメラマン(映像・スチール)
- グラフィックデザイナー
- 設計士
内装大工
内装大工は、イベント会場の設営や装飾を担当する役割を担っています。具体的には、展示ブースやステージの壁面、床材、什器の制作・設置を行っています。
現場では、設計図を基に正確に組み立てる技術が求められ、会場のテーマやデザインに合わせた正確な仕上げ作業が必須です。この職種は短期間での施工が求められるため、効率的な作業能力も求められます。内装大工は、空間の完成度を高めることで、イベントの成功に大きく貢献しています。
カメラマン(映像・スチール)
カメラマン(映像・スチール)はイベント全体の記録や演出を担うため、重要な業種です。具体的には、イベント全体の記録映像や写真を撮影し、後日の広報や資料作成に活用します。
また、リアルタイムで映像をスクリーンに映し出すライブ配信の技術も求められる場合があります。さらに、商品のプロモーションや出演者の魅力を引き出すためのスチール撮影も、撮影技術の高いカメラマンが任せられることが多いです。カメラマン(映像・スチール)には、瞬間を逃さない判断力と、状況に応じた柔軟な対応力が必要です。
グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、イベントの魅力を視覚的に伝えるためのデザイン全般を担当します。具体的には、イベントのポスターやチラシ、パンフレット、看板などのデザインを手がけるのが、グラフィックデザイナーの役割です。
また、広告だけでなく、ステージの背景グラフィックや会場内のサイン類なども担当する場合があります。これらのデザインはイベントのテーマやコンセプトを的確に表現することが求められ、視覚的に伝わりやすく、目を引くデザインにする技術や知識が必要となるでしょう。SNSやウェブサイト用の画像制作を担当することも多く、デザインのスキルだけでなくトレンドを意識した提案力も重要です。
設計士
設計士は、イベントの会場設営や装飾において、空間を具体化するための図面を作成する役割を担います。ブースやステージ、展示スペースのレイアウトを設計し、安全性や使いやすさを考慮した構造を提案します。
また、クライアントの要望を反映しながら、設営チームや施工スタッフと連携して計画を進めるため、コミュニケーション能力も必要です。イベント業界では設計士の正確な図面が現場のスムーズな施工につながり、全体の成功を支えるため、重要な職種といえるでしょう。
イベント業界の求人探しにオススメのサイト3選
イベント業界の求人を探すためのオススメのサイトをご紹介します。イベント業界の求人が掲載されているサイトは多くありますが、その中で以下の3つをピックアップしましたので、それぞれ詳しく解説します。
- Indeed
- doda
- MASSMEDIAN
Indeed
「Indeed(インディード)」は、国内外の求人情報を一括で検索できる大手求人検索エンジンです。企業の公式サイトやハローワークの求人情報も含まれるため、短時間で希望に合った求人をみつけやすい点が特徴です。
キーワードや勤務地、雇用形態で簡単に絞り込み検索ができ、効率的に求人を探せます。さらに登録不要で利用できるため、気軽に求人検索をはじめられる点も魅力です。イベント業界の求人も豊富に掲載されているため、未経験者から経験者まで幅広い層が活用できるサイトです。
*参考 Indeed
doda
「doda(デューダ)」は求人数が約26万件弱(2025年1月時点)と豊富な、日本最大級の求人サイトです。とくに20代から30代半ばの若手・中堅層に支持されており、幅広い業種や職種の求人に対応しています。
イベント業界の求人も多く、未経験からの正社員採用や経験者向けの高条件案件がみつけやすいのが特徴です。また、スカウト機能や転職エージェントサービスも利用できるため、求人探しから応募まで効率的に進められるでしょう。
*参考 doda
MASSMEDIAN
「MASSMEDIAN(マスメディアン)」は、広告やイベント、クリエイティブ職種に特化した転職エージェントです。業界に詳しいキャリアコンサルタントが在籍し、転職希望者に最適な求人を提案してくれます。
とくにイベント分野の採用実績が豊富で、未経験者から経験者まで幅広い層に対応可能です。また、女性向けの多様な働き方をサポートするサービスも提供されており、性別を問わず利用しやすいのが特徴です。専門的なアドバイスを受けながらイベント業界への転職を目指したい方にオススメなサイトだといえます。
*参考 MASSMEDIAN
イベント業界への転職は「職人BASE」がオススメ
イベント業界の求人を探す場合、よりイベント業界に特化した求人サイトが適しているといえます。そのため、イベント業界への転職を考えている場合、業界特化型のマッチングサービス「職人BASE」がオススメです。
「職人BASE」では、イベント業界に特化した求人や案件を効率よく探せることがポイントです。条件に合った案件を手軽に検索し、応募や企業とのやり取りもスムーズに行うことができます。
また、登録したプロフィールをみた企業から直接スカウトが届くこともあり、自分から積極的に動かなくても新たなチャンスを掴める可能性があります。さらに、個別案件をきっかけに正社員として雇用されるケースもあるため、個人事業主で転職を考える方にも最適だといえるでしょう。
専任のエージェントによるサポートも充実しており、未経験者でも安心して利用できます。イベント業界での活躍を目指す方は、ぜひ「職人BASE」を活用してください。
*参考 職人BASE
まとめ|未経験でもOK!イベント業界に転職しよう
この記事では、イベント業界の概要や未経験でも転職できる理由、向いている人の特徴などにくわえ、イベント業界への転職にオススメの求人サイトまでご紹介しました。
記事内でもご紹介した通り、イベント業界には未経験でも転職できます。
一から教育する研修制度や資格取得制度を取り入れているところも多いため、未経験だからといって諦めなくてもいい体制が整っています。この記事でご紹介した求人サイトを活用し、イベント業界への一歩を踏み出しましょう。