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大道具の仕事はきつい?転職する方法や向いている人の特徴を解説!

大道具の仕事はきついというイメージを持っている方も少なくありません。大道具は舞台や劇場、映像制作現場などで作品のイメージや雰囲気を具現化する重要な役割を担っています。

この記事では大道具の仕事がきついといわれる理由や転職方法、向いている人の特徴をご紹介します。大道具の仕事について詳しく知りたい方や転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

大道具の仕事の特徴

 

大道具は舞台や劇場、映像の制作現場などで、作品のイメージを創り出すために演出をおこなう仕事です。具体的な仕事内容や平均年収を知らない方に向けて、それぞれ解説します。

高年収を目指す方法についてもご紹介するので、大道具の仕事に興味のある方は確認しておきましょう。

 

大道具の仕事内容

大道具の仕事内容は、演出家や監督の指示に従って、物語のシーンにあわせた大道具を用意することです。一般的には持ち運びができないものを大道具、持ち運び可能なものを小道具と呼ぶことが多いでしょう。

現場や担当者のスキルによっては組み立てから解体まですることもあり、大工のような専門的な工事を現場でおこなう仕事でもあります。大きなものを運んだり作品の雰囲気を出すために繊細さが必要で、多くのスキルが求められる仕事です。

 

大道具の平均年収

大道具の平均年収は会社の規模や地域によっても異なりますが、約250万円〜600万円となっています。大道具の年収には大きな差があることがわかります。

全職種の平均年収は461万円程度なので、周囲と比べると大道具の年収は少し低いかもしれません。高年収を目指すためには、工夫や努力が求められます。

*参考 大道具・小道具になるには?│仕事内容、収入、資格、おすすめの学校もご紹介!

 

大道具が高年収を目指すには

大道具が高年収を目指す方法として、スキルアップしたり役職についたりすることをはじめ、フリーランスとして働く選択肢もあります。従業員として高年収を目指す場合は、スキルやリーダーシップを身につけてアピールすることが必要です。

個人でも案件を獲得できるスキルを身につければフリーランスになれるので、個人事業主として高年収を目指す方も多くいます。業務の幅を広げることで、美術監督やプロデューサーも目指せるので、自分にあった方法で挑戦してみましょう。

 

大道具のやりがいとは

 

大道具の仕事に転職したときのやりがいについて解説します。それぞれ確認しておきましょう。

  • 技術力が身につく
  • 完成したときは達成感がある
  • チームで働く楽しさを味わえる

 

技術力が身につく

大道具の仕事をこなすにはスキルや想像力が必要で、案件をこなすほど技術力が身につきます。現場ごとに異なる技術やトラブルへの対応力が求められ、経験を積んでいくことで柔軟な対応ができるようになります。

依頼主にとっても、技術力と対応力がある大道具には仕事を頼みやすいので、スキルや経験を身につけることが大切です。

 

完成したときは達成感がある

完成した大道具は舞台や劇場に形として残るので、達成感を得られやすい点も魅力のひとです。本番では観客の姿も確認できるため、やりがいの感じやすい仕事でもあります。

自分の作品が評価される仕事が好きな方は、大道具の仕事にチャレンジしてみましょう。

 

チームで働く楽しさを味わえる

大道具の仕事では、監督や俳優、照明などの専門家とチームを組んで仕事をおこないます。大人数でコミュニケーションをとることが必要なため大変ですが、作品が完成したときは楽しさや達成感を得られます。

ひとりで働くよりも、複数人でチームを組んで働きたい方には大道具の仕事がオススメです。

 

大道具の仕事はきついといわれることも…

 

大道具は非常にやりがいのある仕事ですが、世間の方からはきついというイメージも持たれています。きついといわれる理由をそれぞれ確認しておきましょう。

  • 肉体労働が多い
  • 労働時間が長い
  • 休みは不定休
  • 職人気質の方が多い

 

肉体労働が多い

舞台や劇場の大道具の搬入や組み立ては肉体労働となり、きつい仕事です。大きなものを運ぶ仕事もあり、身体を鍛えたり作業に慣れたりしないと、体力的には厳しいかもしれません。

 

労働時間が長い

大道具の仕事は公演日や撮影日の直前に納期が決まるので、労働時間が長くなることが多くあります。定時に帰れなかったり深夜の作業が続いたりすることもあるため、転職する前には長時間労働を覚悟しておきましょう。

長時間の作業で怪我や睡眠不足といったリスクも伴うので、体調面の管理も必要になります。

 

休みは不定休

舞台の公演にあわせたり納期に対応するため、大道具は不定休の勤務形態です。プライベートの時間が確保しにくく、友人や家族と過ごす時間が減る可能性がある点には注意しておきましょう。

直前まで休日の目処がたたず、プライベートの予定変更が必要になることもあるので、理解したうえで転職を検討する必要があります。

 

職人気質の方が多い

大道具の仕事は職人気質の方が多く、丁寧に教えてもらえることは少ないかもしれません。マニュアルなどが用意されていないこともあり、自ら学んだり先輩の作業をみて技術を身につけたりする必要があります。

縦社会や体育会系の雰囲気があわない方は、慣れるまでストレスを感じる可能性が高いでしょう。

 

大道具の仕事が向いている人の特徴

 

大道具の仕事に向いている人の特徴を解説します。自分に当てはまる方は、大道具への転職を検討してみましょう。

  • 手先の器用な人
  • ものづくりが好きな人
  • 想像力のある人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 体力のある人

 

手先の器用な人

大道具の仕事は、木材の加工や組み立てといった細かい作業が求められます。手先が器用な方であれば細かい作業に苦労することが少ないため、大道具の仕事が向いているといえます。

さまざまな工具を使いこなす必要もあるので、経験を積むことが重要です。

 

ものづくりが好きな人

大道具は自らの手で舞台やセットを作りあげるので、ものづくりが好きな方にも大道具の仕事は向いています。完成したときの達成感や、観客が楽しむ姿がみられるのは、大道具ならではの魅力です。

 

想像力のある人

舞台や映画の雰囲気を想像して舞台に反映させることも、大道具の仕事で大切なことです。監督やプロデューサーのイメージを形にして、観客がどのように感じるかを想像しながら制作することが重要になります。

普段から多くの作品や表現に触れて、感覚や表現方法を身につけましょう。

 

コミュニケーション能力が高い人

大道具はチームを組んで作業をおこなうため、コミュニケーション能力が高い方に向いています。チームで進捗状況を共有したり依頼主の要望を汲み取ったりする必要があるため、人とのつながりが重要な仕事です。

コミュニケーションをとることが苦ではない方は、大道具の仕事と相性がよい可能性があります。

 

体力のある人

大道具の仕事は、重いものを運んだり長時間の立ち仕事になったりするので、体力が必要です。長時間勤務になることも多いので、体力や持久力のある方は大道具の仕事が向いています。

 

大道具に転職するには

 

大道具の仕事に転職する方法について、ご紹介します。インターネットや書籍で情報を得やすい現代では、さまざまな方法で転職が可能です。それぞれ確認しておきましょう。

  • 転職サイトや転職エージェントの活用
  • 知人の紹介
  • 個人事業主も検討
  • 転職に資格は不要

 

転職サイトや転職エージェントの活用

転職サイトや転職エージェントを活用することで、有利な労働条件や希望する環境で働ける可能性が高くなります。転職活動に慣れていない方でも、履歴書作成や面接対策をおこなってくれるのでオススメです。

すぐに転職したい方は転職エージェントを活用し、じっくりと仕事を探したい方は転職サイトを活用してみましょう。

 

知人の紹介

知人から紹介してもらったり、従業員として雇ってもらったりすることで、大道具への転職は可能です。劇団や美術制作会社に勤務している知り合いがいる方は、紹介してもらうことで転職できる可能性もあります。

 

個人事業主も検討

営業のスキルを持っていて自ら案件を獲得できる方は、いきなり個人事業主になる方法もオススメです。会社員として働く場合は、転職してすぐは雑用が多いかもしれませんが、個人事業主であれば大道具の仕事をはじめからおこなえます。

スキルや経験が早く身につけられるので、積極的にチャレンジしてみましょう。ただし、会社員よりも収入が安定しない点には、注意が必要です。

 

転職に資格は不要

大道具の仕事に転職するために、特別な資格は不要です。資格の取得は、転職や案件の獲得、転職活動で有利になる可能性もありますが、必須ではないので転職活動からはじめることもオススメです。

まずは大道具の仕事が自分にあっているかを確認してから、資格取得を検討してみましょう。

 

大道具はイベント業界でも活躍できる

 

大道具の仕事はイベント業界でも需要のある仕事です。新型コロナウイルスが5類に引き下げられた影響でイベントの開催数も増えているので、案件を獲得しやすくなっています。

オンラインとオフラインでイベント開催するハイブリッドイベントが増えていて、大道具の仕事が多く必要とされています。難しい案件は高単価になっていることも多いので、イベント業界で大道具の仕事を獲得してみましょう。

プラットフォームの「職人BASE」では、イベント業界の仕事が数多く掲載されています。大道具の仕事も豊富にあるので、高年収やスキルアップを狙っている方は案件を探すところからはじめてみましょう。

*参考 職人BASE

 

まとめ|独立も狙える大道具の仕事を検索してみよう

 

この記事では大道具の仕事がきついといわれる理由や転職方法、向いている人の特徴をご紹介しました。大道具の仕事は肉体労働や長時間労働、不定休などの厳しい一面もありますが、やりがいや達成感に満ちた仕事です。

手先の器用さや想像力、コミュニケーションを求められますが、スキルアップしたり独立することで高年収も狙えます。転職を考えている方は転職サイトや知人の紹介、個人事業主も検討してみましょう。

また、大道具の仕事はイベント業界でも活躍の場が広がっています。イベント業界の仕事は高単価の案件も多く、年収をあげたい方にもオススメです。

プラットフォームの職人BASEを活用すれば、イベント業界の案件を獲得できるので興味のある方はぜひ活用してみましょう。

この記事を編集した人

職人BASE ライター

職人BASE 編集部

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