職人BASE

給排水設備工事業者は未経験者からでも転職できる?有利な資格を紹介!

転職したいと考えた際には建設業はオススメ業界として挙げられ、その中でも給排水設備工事は安定した働ける仕事です。しかし、転職する際には資格を取得しておけば有利になるため、働きながら準備を進めるのも視野に入れてください。

本記事では給排水設備工事への転職に有利な資格に加えて、年収を上げる方法などについて解説するので参考にしてみてください。

 

給排水設備工事の仕事とは

 

これから給排水設備工事の仕事に転職するか考えている方は、仕事内容や平均年収などについて知るのが大切です。業界全体としては安定度が高いといえる一方、自分の考え方やライフスタイルなどと合っているか判断しなければなりません。

転職する際には自分の中でポイントを決める必要があるため、仕事内容や平均年収は重要なポイントです。具体的な内容について解説するので、転職を検討している方は参考にしてみてください。

 

仕事内容

給排水設備は人々が生活するのに欠かせない水を供給する給水設備、排出された汚水などを排出する排水設備が合わさったものです。高品質な施工は毎日を快適に過ごすのに大切といえ、新設以外にも随時点検や修繕などもしなければなりません。

給排水設備に問題が発生すると給水と排水ができないため、給排水設備工事は重要な役割を持っています。工事内容は宅内工事と屋外工事に分けられますが、一つひとつの工程を丁寧に取り組むことが大切です。

 

平均年収

給排水設備工事の平均年収は約420万円なので、日本の平均年収と比較しても大きな違いはありません。ただし、給排水設備工事に限らず建設業では給料の幅が広いため、経験年数や企業規模によって大きく異なります。

基本的には勤続年数が長くなって専門的な知識やノウハウが身に付けば、段階的に給料は高くなるケースが多いです。また、中小企業よりも大企業の方が平均給料も高いとされており、転職する際には企業規模などにも注意しなければなりません。

*参考 設備工事の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

 

給排水設備工事業者は未経験者からでもはじめられる

給排水設備工事業者は未経験者からでもはじめられ、実際に求人を見ると経験・年齢・学歴不問のものも多いです。入社段階では専門的な知識やノウハウよりも、向上心ややる気が重視される傾向にあります。

業界全体で人手不足なだけでなく、新設工事以外に定期的なメンテナンスや修繕なども必要です。入社した後に基本的な技術などは指導してもらえるため、異業種からの転職なども柔軟に受け入れています。

 

給排水設備工事業者への転職に有利な資格一覧

 

給排水設備工事業者へ転職したいと考えている場合、資格取得しておけば有利になるでしょう。将来的に求められる資格なども含めればいろいろあるため、自分自身の状況に合わせて段階的に資格取得すれば問題ありません。

給排水設備工事業者への転職に有利な資格としては、以下が挙げられます。

  • 給水装置工事主任技術者
  • 排水設備工事責任技術者
  • 管工事施工管理技士
  • 下水道管路更生管理技士
  • 下水道管きょ更生施工管理技士

それぞれの資格内容について解説するので、資格取得を検討している方は参考にしてみてください。

 

給水装置工事主任技術者

給水装置工事主任技術者は給水装置工事をする際に必要な資格であり、給水装置工事事業者が水道事業者から水道法に基づいた指定を受けるために求められます。中長期的に働くためには必要不可欠といえるため、最初に取得を目指すのもオススメです。

試験が開催されている頻度は年1回なので、しっかりと準備して試験に臨んだ方がいいでしょう。

受験資格 給水装置工事に関して3年以上の実務経験を有する
合格率 約30%~約45%

*参考 給水装置工事主任技術者試験

 

排水設備工事責任技術者

排水設備工事責任技術者は下水処理に必要になる排水設備に関しての資格で、工事全体の計画や施工・メンテナンスまで担当可能です。注意点としては資格取得しても、5年ごとに更新手続きをしなければなりません。

考え方によっては5年ごとに更新手続きをしているため、常に最新の高い技術力などを身に付けている証明となります。受験資格や試験日・合格率が各都道府県で違うので、受験する前には確認するとよいでしょう。

受験資格
  • 土木課程卒業
  • 公共職業訓練施設終了
  • 2年以上の実務経験
合格率 約30%~約50%

*参考 「排水設備工事責任技術者」総合ページ

 

管工事施工管理技士

管工事施工管理技士は配管工事のスペシャリストとして、上下水道配管や浄化槽などの配管工事に対応しています。企業によっても重視される資格のひとつとして挙げられ、有資格者や転職などにも有利です。

各種配管工事の施工計画作成をはじめとして、工程管理や品質管理なども対応業務に含まれます。また、管工事施工管理技士を取得すれば、給水装置工事主任技術者の受験科目が一部免除されるのもメリットです。

受験資格
  • 1級:令和6年度中における年齢が19歳以上の者
  • 2級:令和6年度中における年齢が17歳以上の者
合格率
  • 1級:約40%
  • 2級:約40%

*参考 1級管工事施工管理技術検定

*参考 2級管工事施工管理技術検定 

 

下水道管路更生管理技士

下水道管路更生管理技士は配管の寿命を伸ばすために、配管内部を洗浄・補修する工事を請け負う職業です。受験資格などが他の資格試験と比較して厳しい傾向にあり、保有資格と実務経験のどちらかが求められます。

取得するハードルが高い資格のひとつといえますが、取得できると多くの企業から高く評価されるでしょう。幅広い業務で中心人物として活躍して、給料面などにも好影響が期待できます。

受験資格 下記のいずれかを満たすこと

(1)以下の資格を保持している者

  • 一級土木施工管理技士
  • 一級建設機械施工技士
  • 技術士
  • 建設「鋼構造およびコンクリート」・総合技術監理
  • 農業「農業土木」・総合技術監理
  • 水産「水産土木」・総合技術監理
  • 森林「森林土木」・総合技術監理
  • 一級土木施工管理技士補(主任技術者の資格を有する者)
  • 一級建設機械施工技士補(主任技術者の資格を有する者)
  • 二級土木施工管理技士
  • 二級建設機械施工技士(第1種~第6種)

(2)土木工事10年以上でかつ2件以上の管路更生工事の実務経験者

合格率 約40%

*参考 下水道管路更生管理技士

 

下水道管きょ更生施工管理技士

下水道管きょ更生施工管理技士は老朽化して下水道管きょの更生工事をおこない、施工管理をおこないながら全体的なバランスなどを整えます。受験資格は保有資格か実務経験が求められるため、自分が該当しているか確認してみてください。

資格取得できると転職なども有利になるのに加えて、将来的に独立を考えているならオススメです。

受験資格 下記のいずれかを満たすこと

(1)以下の資格を保持している者

  • 1 級土木施工管理技士
  • 2 級土木施工管理技士
  • 1 級管工事施工管理技士
  • 2 級管工事施工管理技士
  • 技術士いずれか(上記すべての資格の補を含む)の保有者

(2)土木工事、管工事で 10 年以上かつ 2 件以上の管更生実務経験者

(3)当協会が実施した JPR 管更生研修会(第 5 章に示す)受講時間が 20 時間を超える研修受講者。

合格率 約40%

*参考 資格試験制度について

 

給排水設備工事で年収を上げる方法

給排水設備工事は手に職を付けて働きたい方にはオススメですが、働いていると年収を上げたいと考えるのは当然です。年収を上げる方法はいろいろとあるため、自分に合っている方法を選択するとよいでしょう。

給排水設備工事で年収を上げる方法としては、以下が挙げられます。

  • 実務経験を積んで能力を高める
  • 大手企業に転職する
  • 資格取得に積極的に取り組む
  • 独立して自分で仕事を受ける

どの方法が優れていて劣っているなどはないため、自分にできるものから取り組むことが大切です。それぞれの年収を上げる方法について解説するので、気になる方は参考にしてみてください。

 

実務経験を積んで能力を高める

給排水設備工事と一口にいっても工事内容などは幅広いため、実務経験を積んで能力を高めて柔軟性を身に付けるのは大切です。一般的には経験年数が長いほど年収が高くなるので、給排水設備工事で働き続けるとある程度は自然と年収は上がるでしょう。

実務経験は一朝一夕で積み重ねられるものではないため、企業に属しながら毎日の業務をまじめに取り組むことが大切です。

 

大手企業に転職する

大企業に転職するのも年収を上げる方法のひとつといえ、給排水設備工事の実務経験や能力があれば十分に転職可能です。基本的に企業規模が大きいほど従業員平均年収は高いため、働いている企業の待遇などに不満があるなら転職も視野に入れてください。

大手企業に転職する際には自分で求人を探す方法もあれば、転職エージェントを利用する方法もあります。

 

資格取得に積極的に取り組む

資格取得に積極的に取り組むと年収アップにつながり、工事内容次第では資格取得者が必要になるかもしれません。企業によっては資格手当なども福利厚生として用意しているため、多くの資格取得ができると数千円から数万円月収が上がります。

資格取得は一気に複数を進めるとどっちつかずになる可能性が高いので、一つひとつ丁寧に取り組むことがオススメです。

 

独立して自分で仕事を受ける

給排水設備工事に限らず建設業では独立するケースも多く、上手に事業展開できれば年収が一気に増えるかもしれません。独立すると営業や経理なども自分で担当するため、会社員として働くのと違ったスキルも求められます。

給排水設備工事は専門的な知識やノウハウが必要になるので、最初はどこかの会社に属して全体的な流れなどを覚えた方がいいでしょう。企業次第ですが独立支援に積極的な先もあるため、独立を考えているなら独立支援をしている先を選ぶのが重要です。

 

イベント業界で仕事を探すなら職人BASEがオススメ

 

イベント業界でも給排水設備工事が求められる場面は多いので、新規取引先を開拓したい/転職したいと考えている方はイベント業界で働くのもオススメといえます。

イベント/展示会は大掛かりなものから小規模なものまでありますが、給排水設備工事は丁寧に対応することが大切です。日本全国でイベントが開催されているため、給排水設備工事で培った専門的な知識やノウハウが活かせる場面は尽きません。

新規取引先を開拓する際や転職する際には職人BASEの利用もオススメで、スマホ一台で案件/求人を探したりできます。職人BASEでは、仕事を受注するために安心のサポート体制も整えられているため、はじめて利用する方でも使いやすいです。

*参考 職人BASE

 

まとめ|給排水設備工事へ転職するには資格取得が大切

 

給排水設備工事で稼ぐには個人スキルが大切といえて、将来的に独立する際にも一定以上の専門的な知識やノウハウが求められます。個人スキルを磨くためには企業に入って多くの現場を経験したり、資格取得したりすることが重要です。

未経験者からでも比較的転職しやすいのも特徴として挙げられ、中長期的に働ける業界を探している方に給排水設備工事はオススメといえます。転職を視野に入れている場合は、転職エージェントなどの活用も有効です。

この記事を編集した人

職人BASE ライター

職人BASE 編集部

職人BASEブログは、職人とイベント業界をつなぐ「職人BASE」が運営する、職人さんの案件獲得や企業様の人事採用に関するコンテンツをお届けするメディアです。

\ 記事をシェアする /